「おつきさん あんた できたての ほやほやの チーズで できているんでしょう」 お腹をすかした小さいねずみは、
お月様をかじりたい。 屋根や大きな木に登って、「ちょっぴりで いいから お月さん、かじらせて」と言っても、
お月さんは、ちんがりと笑うだけだった。 とうとう、山の上で お月さんを 待ち伏せしていたら、木の実をみつけた。
住む所や家族を手に入れた幸せなちいさいねずみ。「お月さんは、
かじられたら大変だからやっぱりそこから降りてこない。ちんがり笑って、
ゆっくりゆっくり ねずみ達の上をとおりすぎていくんだ」しっとりして良いお話でした。
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