nabejuku

なべ塾>読み聞かせもくじ>バックナンバー





[2003年07月]
No.09


オススメ度 ★〜★★★
14ひきのとんぼいけ 作・いわむら かずお 童心社 2002
暑い夏の終り、とんぼがいっぱいのとんぼいけ。ひぐらしが鳴き始めた夕焼けの道。赤とんぼと一緒に帰ろう。
はぐろとんぼ、おにやんま、きいととんぼ、ものさしとんぼ、 おおるりぼしやんま、しょうじょうとんぼ、ぎんやんま、しおからとんぼ、のしめとんぼ・・たくさんのとんぼがいるね。
★★


となりのせきのますだくん 作・武田 美穂 ポプラ社
小学1年生のみほちゃんの席の隣は、ますだくん。ますだくんは 机に線をひいて ここから出たらぶつぞ、といういじめっ子。 緑の怪獣のますだくんは、「ごめんよ」といってやっぱりぶつが可愛い。
小学生の頃、誰にでも経験がありそうなお話。他、ますだくんシリーズではこれが一番大好きです。
★★★


こんとあき 作・林 明子  福音館
砂丘町のおばあちゃんに、「あき」のお守をたのまれた、キツネのぬいぐるみ「こん」。あきはどんどん大きくなり 、こんは古くなりほころんできた。二人は、おばあちゃんに直してもらおうと、砂丘町まで汽車に乗っていく。
旅の途中、いろいろなハプニングがおこりますが、こんが「大丈夫大丈夫」とあきを守る姿が健気です。
★★★


ねむいねむいねずみのあまやどり 作・佐々木 まき PHP
旅をしていたねずみは、雨に降られて見知らぬ家で雨宿り。そこで、ネズミ捕りのチーズを杖で取って食べ、ひと眠りした。 壊れたおもちゃのトラックを修理して、町外れまで乗せてもらう。
ねむいねむいねずみが寝ると、必ずお母さんの夢もみるね。


ねずみくんのおともだち 文・なかえ よしを 絵・上野 紀子 ポプラ社
ねみちゃんは「ご馳走するからお友達を連れておいで」とねずみくんを誘った。 大勢連れてきたねずみくんに、「一人だけよ」とねみちゃんは怒る。 次に、ねずみくんは、ぞうさんを一人だけ連れて来た。
絶版です、運良く小学校の図書館にありました。
★★


ねずみのティモシー 作・マルチーヌ・ブラン 訳・やがわ すみこ 偕成社
The Story of Timothy by Martine Blanc 1972
ねずみ父さん、ティモシーは天才発明家。有名にもなったし、勲章ももらったけど、 忙しくて全然遊んでくれなくなった。ある日、ティモシーはつくづく考えた。 「機械や発明に気をとられ、お互いに親切にすることを忘れていた。」 他 ねずみのヘンリー


たたかえマンモスゴン(まいごのホラアナグマの巻) 黒川 光弘 童心社
ゴンは、クレバーと仲間と旅をつづけていた。川で水を飲んでいると、クマの子が流されてきたので 助けてあげた。クマの子は、ホラアナグマで名はクーク、オオカミにおそわれ、母クマとはぐれたという。


バーバパパとうみがめのおやこ Barbapapa and the Giant Sea Turtles世界をまわる2
作・アネット・チゾン&タラス・ティラー 訳・やました はるお 講談社
バーバ達が、砂浜で海亀の子供をみつけた。 沖で海亀のお母さんが待っていると、カモメが子供を狙ってやって来た。


11ぴきのねこ ふくろのなか 作・馬場 のぼるこぐま社
やってはいけないことを、全て、やってしまった11ぴき。まんまと、「ウヒアハ」という怪物に捕まる。なんとか逃げる方法を考える。
最後の最後に禁止の看板をきちんと守った11ぴきでした。
★★★


ちへいせんのみえるところ 作・長 新太 ビリケン出版
青空と黄色い草原から「でました」と色々な物が出てくる。
地平線の風景画が寂しげに感じました。
★★★


ながいながいすべりだい 作・長 新太 偕成社
山をぐるぐるまわる長い滑り台。滑る途中に、色々な物が見える。
予想がつかないものが、あるのだろう、と予想はしていたが、何故、日本人形なんでしょう?
★★★


ねむる 作・長 新太 文渓堂
枕が、いびきをかいているので、寝ていることがわかった。眠るという事は、生きている証拠である。 色々なものは眠る。布団も、パジャマも、トイレもみんな寝ている。
★★


にんげんごっこ 文・木村 裕一 絵・長 新太 講談社
森の近くを人間の「バス」が走るようになって、動物達は人間の町に興味津々。 そこへ人間と暮らしたことがある野良猫がやってきて、人間について説明をはじめる。
人間の町って、痛くて、くすぐったくて、まずくて、恥ずかしくって、 重くて、疲れて、目が回って、気持の悪いところなんだって。
★★


つきよ 作・長 新太 教育画劇
たぬきだけが見た、月夜の話。月が山を滑って降りてきて池に浮かんだ。 月は船になったり、橋になったり、でも見ているのはたぬきだけ。
寒色の背景に映える月の絵は、美しく幻想的で、ちょっぴりお茶目です。
★★★


ピーマンマンとよふかし大まおう 作・さくら ともこ 絵・吉村 司 PHP
夜更かしの大好きな よふかし大まおうは ピーマンマン達の元気な朝の体操が大嫌い。 そこで、テレビ、ゲーム、パソコン、漫画で夜更かしさせる。ピーマンマンたちは、昼になってもしゃきっとしない。


タンゲくん 作・片山 健 福音館
ある日、片目の潰れたネコがやってきた。タンゲという名前をつけて、うちのネコになった。 だけど、外に行ったタンゲくんが何をしているのかは、わからない。タンゲくんと呼んでも、よそのネコと逃げてしまう。
ネコらしいネコのタンゲくん、片目が潰れた訳はわからないけど、 きっとネコらしい理由なのでしょう。主人公の女の子が、タンゲくんの外での生活を、あれこれ考えて、 ヤキモチをやいている微妙な女心が可愛いらしくて大好きです。
★★★


ながれぼしをひろいに文・筒井 頼子  絵・片山 健 福音館
クリスマスイブに、みふで(主人公の女子)はずっと、起きていようと思った。  「サンタさんに会うんだ 絶対に会うんだ」 カーテンを開けていたら、大きな赤い星が流れ すいどう山に落ちた。 みふでは、その星をサンタさんにプレゼントしようと思った。「あの流れ星を拾いに行こう」すいどう山へ向かう途中、 風に笑われたり、枯草や粉雪に励まされたり、カラスに意地悪されたり・・・
「サンタさんに会ってみたい」子供ならきっとそう思いますね。
★★


ねんねんねん 文・あまん きみこ 絵・南塚 直子 小峰書店
秋の終わりに、えっちゃんがみつけた白い蝶々。元気になってと、サザンカのお花に置いたけれど死んでしまう。 えっちゃんの悲しい涙が、川になって林の方へ流れていく。「ねん ねん ねん ほーい ほーい」
消えていく命と、春を待つ新しい命のお話。美しくて、悲しいお話でした。
★★★


ちいさい ねずみ 作 さとう わきこ 偕成社
「おつきさん あんた できたての ほやほやの チーズで できているんでしょう」 お腹をすかした小さいねずみは、 お月様をかじりたい。 屋根や大きな木に登って、「ちょっぴりで いいから  お月さん、かじらせて」と言っても、  お月さんは、ちんがりと笑うだけだった。 とうとう、山の上で お月さんを 待ち伏せしていたら、木の実をみつけた。

住む所や家族を手に入れた幸せなちいさいねずみ。「お月さんは、 かじられたら大変だからやっぱりそこから降りてこない。ちんがり笑って、 ゆっくりゆっくり ねずみ達の上をとおりすぎていくんだ」しっとりして良いお話でした。
★★★


 

◆戻る  ◆もくじへ   ◆HPトップへ