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なべ塾読み聞かせもくじ著者別索引


さとう わきこ
Wakiko Sato


1937年、東京生まれ。都立大泉高卒。児童出版美術家連盟所属、 子どもの文化研究所所員。長野県岡谷市と八ヶ岳にある小さな絵本美術館の主宰。

「とりかえっこ」で、第1回絵本にっぽん賞受賞。

さとうわきこさんの本を本棚で見つけると必ず借りてきます。 どれもこれも好きなのですが「ばばばあちゃん」をはじめ、「よくばりすぎたねこ」「ねぇ、おきて!」 「ちいさいねずみ」「おつかい」が特にお気に入りです。 可愛くて楽しくて愉快で大好きです。






ばばばあちゃんシリーズ

タフで、アイディア豊富、大胆な行動力で楽しいこと大好き、口は悪いが頼れるスーパーおばあちゃん。。
どの話にも季節感たっぷりで、かがくのともシリーズは、ばばばあちゃんの知恵袋。
みんな大好き、ばばばあちゃん


オススメ度 ★〜★★★
いそがしいよる  1987/09
ゆり椅子を持ち出して夜空の綺麗な星を見ていて、外で寝ることを思いつく。ベッドを持ち出し、寝る前の熱いお茶をもってくると、 あれもこれもと欲しくなり、家中のものをどんどん運び出す。 しかし、ふと「雨が降ったら大変」とばばばあちゃんは、、、、
★★★私の中の1位


すいかのたね  
ばばばあちゃんが、植えたすいかの種。こねこが ほじくり返し、こいぬが ほじくり返し、うさぎがほじくり返し、 きつねがほじくり返し、ばばばあちゃんもほじくり返す。ほじくり返されるたびに「つまらん」とか「くだらん」とか言われた 種は怒って芽を出さないと言う。ばばばあちゃんは「おまえさんが、ぐずぐずしているからさ」と言い返す。 そこで、奮起した種の逆襲がはじまる。
★★★


あめふり  1987/09
ずっと雨がじとじと降って、外で遊べない。ばばばあちゃんは、雲の上の雨ふらし、かみなりと対決するために 薪や要らないものをストーブで燃やし始めた。そして、唐辛子をいれ、辛い煙でかみなり達を空から落としてしまう。
★★★


どろんこおそうじ  1990/03
掃除するよう言われた子犬と子猫。 雑巾をまるめて球にして、ほうきをバッドにして振り回す。雑巾は、森のウサギの口の中へ ホームラン。怒ったウサギが雑巾を投げたのをまた打ち返すと、今度はきつねに・・。雑巾が 森へ飛んでいくたびに、 だれかがやって来て喧嘩して泥だらけになる。 それを、ばばばあちゃん、どろんこ遊びだと勘違い。「おもしろそうじゃないか!!  あたしも やろうっと!!」
★★★


そりあそび  1994/10
寒い寒いと森のみんなが集まってきた。 ばばばあちゃんが、ベッドをトランポリンにして遊んで壊れてしまう。そこで、ばばばあちゃん 、ベッドをソリに変身させ外に出る。皆でソリに乗って、坂道をかけおりる。さて、これどうやって持って帰るの?と皆が聞くと、 「あったりまえじゃないか、みんなで、ひっぱりあげるんだよ」とばばばあちゃん。
★★★


やまのぼり  1994/12
天気の良い春の日、山登りに行こうと集まった森の仲間は大荷物。これでは、遠くの山には行けない。  じゃ、山を近くに作ればいいんだよ」 そこで、カーテンを何枚も縫い合わせて家の屋根からすっぽりかぶせた。 
★★★


たいへんなひるね  1990/03
4月になれば、外で昼寝をするばばばあちゃん。しかし、雪が降っている。「ようし、ふゆなんか、 おっぱらってやるよ」と 森や、地面の中で冬眠していた皆をおこし、かみなりの力をかりて雪雲を追い散らす。
★★★


あひるのたまご  1997/08
ある日、お腹を抱えたばばばあちゃんが ベッドへはいっていった。子犬と子猫は、病気 だと思い、森の皆に知らせにいく。心配した皆は、美味しい物を持って、お見舞いにやってくる。 ところが、ばばばあちゃんは、拾ったあひるのたまごをあひる母さんの代わりに 温めていたのだった。
★★★


ばばばあちゃんのマフラー  かがくのともシリーズ 1997/10
ばばばあちゃんは、風邪をひいたお月様にマフラーをあげる約束をした。 そのマフラーは 四季のうつりかわりの中で 様々に使われボロボロになっていく。 マフラーはお月様に届くのか、、
★★★


よもぎだんご  かがくのともシリーズ 1989/03
野原にでて、よもぎや、なずな、よめな、色々な食べれる野草の話とその料理法などを紹介したお話。 そして、今日はばばばあちゃんの誕生日。
★★


やきいもたいかい  かがくのともシリーズ 2000/10
落ち葉を集めて焼き芋をするばばばあちゃん。だけど、サツマイモだけじゃつまらない、と 他の芋や、焼けそうなものをアルミホイルに包んで入れる。パンやカステラは棒にさして 火のまわりにたてる。更に余ったものは再利用。
★★


おもちつき  かがくのともシリーズ 1998/09
ばばばあちゃん流おもちの作り方紹介。うすときねは使わずに、電気釜でもち米を炊き大きいボウルとすりこぎでぐるぐる 、ぺったんとこねる。きなこや、あんこは もちろん、子供達の好きなお菓子をいれたびっくり餅なども作る。 「普通のごはんじゃできないの?」という質問にも答える
★★


アイスパーティ  かがくのともシリーズ 1998/06
暑い夏にはアイスパーティ。色んな物を凍らせて実験。サイダー、ジュース、ゼリー、 ドロップやグミに水をいれて凍らせたり。中には、ミニカーを凍らせて、寒い国の自動車をつくる子供も、、
★★


むしぱんのまき  かがくのともシリーズ  2000
絵本というよりは、、漫画形式でレシピを紹介。子供が挑戦したくなるような、料理本。 むしぱんのレシピの他、ミント茶、しょうがソーダ、サイダー寒天など、、。
★★






とうさんシリーズ

フレーベル出版

おもしろとうさん  フレーベル出版
疲れて、ゆっくり寝ていたい父さんを、誘い出して外へ行った。近道したり、ブランコに乗ったり、 木登りしていくうちに、すっかり童心に返る父さん、いたずらまでしておおはしゃぎ。


だいすきとうさん  フレーベル出版
いっしょにいると、楽しい父さんが旅にでてしまい、何か足りない気持ちになる。
男の子の「父さんみたいな 父さんになるんだ」セリフには、父性への愛、憧れ、を感じました。


おりょうりとうさん     フレーベル出版 
父さんがカレーライスを作ろうとすると、足の付いたお鍋や包丁、野菜が「父さんじゃ、いやだいやだ」 と逃げる。母さんと子供たちも、おそるおそる食べてビックリ。とても美味しかった。 次の日、父さんが会社に行こうとすると「父さんじゃなきゃ、いやだいやだ。」と鍋や野菜がぞろぞろついてきた。








よくばりすぎたねこ   PHP
ひよこをみつけた猫が 捕まえて丸焼きにしようと考えた。猫は、もっと大きくしてから 食べようと考えた。 更に、卵を産むまで待とうと考えた。
猫の欲張りはどこまで続くのでしょう? 最後のオチに期待をよせながら楽しく読みました。
★★★


また よくばりすぎたねこ  
帽子を巣箱に間違えた鳥が 卵を産んでいくのを見て、欲張りが始まった。
とことん欲張る猫がまた欲張ります。
★★








ねえ、おきて!  架空社
先に寝たネコくんに用事を思い出し、起こそうとするイヌくん。風船を割ったり、シンバルを鳴らしたり 、しまいには大砲まで引っ張り出す始末。おもちゃのネズミで、やっと起きたネコくんに 「おやすみなさいをしていなかった」と、ただそれだけで、寝てしまうイヌくん。
挨拶は大切だけどねぇ〜と大笑いしました。
★★★


ねえ、まだねてるの     架空社
イヌくんが寝ようとしたら、雨漏りに強風で一晩中対応に追われ大活躍。ネコくんは、先に寝ていて気づきもしない。 へとへとになって、朝がきてから、やっと寝れたイヌくんに、ネコくんが一言「ねえ、まだねてるの」
そりゃないよぉ〜〜と叫びたくなるようなネコくんのセリフに、もう大笑いです。
★★★








おつかい     福音館 
The errand by Wakiko Sato,1993
外は雨、おつかいを頼まれた女の子は「足がぬれちゃう」「服がぬれちゃう」とぐずぐずしている。そのうち女の子は 「洪水になったらどうしよう?」とか「ボートがひっくり返ったらどうしよう?」とか想像する。 やっと女の子が重装備で玄関から出ると 外は晴れていた。
女の子が、何か言うたび、長靴やカッパを運ぶ猫やネズミの姿がとても健気で(?) かわいいです。笑える楽しいお話でした。
★★★


るすばん  福音館 1995
What if there may be phantoms in my house by Wakiko Sato,1995
おつかいの続編か? 今度は買い物に行きたかったのに、「るすばん」を頼まれた女の子とネコ、ねずみ。  本のお化け、布団のお化け、煙お化け、便所お化けが出てきた時のために、家中を散らかして陣地を作る。
最後にやっぱりおつかいを頼まれて、外に出たら雨ってところが笑えます。 「おつかい」と「るすばん」のお話が輪になって、どっちから読んでもお話は終わりません。
★★★








ケーキができたわけ  女子パウロ会
クリスマスの前夜、三人の泥棒達は、おいしいケーキを 焼いてもらおうと、 元気ばあちゃんを ぐるぐるまきにして、 泥棒達の家へ連れて行った。 「そんなことなら まかしときな」と ばあちゃんは、 泥棒達に 必要な道具や 材料を 集めさせ、 ケーキを2つ焼いた。大きい方が 爆弾入りで、小さい方は 正直者になる薬がはいっている
泥棒達も、クリスマスの日は、ケーキを食べたくなるんだね。
★★


ちいさい ねずみ  偕成社
「おつきさん あんた できたての ほやほやの チーズで できているんでしょう」 お腹をすかした小さいねずみは、 お月様をかじりたい。 屋根や大きな木に登って、「ちょっぴりで いいから  お月さん、かじらせて」と言っても、  お月さんは、ちんがりと笑うだけだった。 とうとう、山の上で お月さんを 待ち伏せしていたら、木の実をみつけた。

住む所や家族を手に入れた幸せなちいさいねずみ。「お月さんは、 かじられたら大変だからやっぱりそこから降りてこない。ちんがり笑って、 ゆっくりゆっくり ねずみ達の上をとおりすぎていくんだ」しっとりして良いお話でした。
★★★


せんたくかあちゃん  福音館
洗濯の大の大の大好きな母ちゃんがいた。 地上に落ちてきた、かみなり様までも洗ってしまう。  洗い終わると、かみなり様はしわくちゃで 目も鼻も口もなかった。 クレヨンで顔を描いてやると、  かみなり様は いい男になったと、喜んで帰っていく。 次の朝も、洗濯していると たくさんのかみなり様が 「洗濯してくれぇ〜いい男にしてくれぇ〜」とやってくる
思わず応援したくなるような 豪快な母ちゃんのお話です
★★★


たぬきがつくったへんな海  ポプラ社
父さんが忙しくて、海に連れて行ってもらえない僕は、田んぼが海みたいに思えた。そんな時、たぬきが現れて、田んぼを海に変えたり、  毛虫、しゃくとり虫、とんぼらを、くじらやくらげやかもめに変えていく
最後に、たぬきさんたちも、ガムに化けていっしょに本物の海に行けて良かったですね。たぬきガム、きつねガム、 いたちガムに子供たちが大笑いです。
★★


そんしたくんのはなし  文研出版
そんしたくんの、たった一つの大きなお芋を、天狗が盗んで、雲に乗って逃げていく。そんしたくんは、 たくさんの風船を持って地面を蹴って蹴って蹴りまくって天狗の雲を追いかけた。
たくさんの風船を手に持って、蹴って蹴って空へ舞い上がるという 夢のような話に、子供達は目を輝かせていました。空を飛べたらいいね。
★★


とりかえっこ  絵・ニ俣 英五郎 ポプラ社
「ぴよぴよ」と言いながら、遊びにでかけたひよこ。散歩先で出会う動物と泣き声をとりかえっこする。 最初は、ねずみさん。今度は「ちゅうちゅう」言いながら歩いていくと、ぶたさんに会う。
シンプルな繰り返しロングセラー絵本。
犬と鳴き声をとりかえたお陰で、猫を撃退できたところがいいですね。

★★★2〜3才向け


なんだ かんだ   絵・せがわやすお 福音館
亀が猫のしっぽを噛んで、猫が犬のしっぽを噛んで、犬が・・・。いったいぜんたい、どうしてなんだ。
亀の素朴な理由「一度、走ってみたかった」に大笑いです。
★★★



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