なべ塾読み聞かせもくじ著者別索引


長 新太
Shinta Chou


1927年、東京うまれ。 漫画・絵本・イラストレーション・エッセイなど、さまざまな分野で活躍。
ナンセンス絵本などの 独創的、唐突な脈絡のない展開は、 理屈で読むと理解できない。子供は、大人が思いもしなかった視点から物事を見ている時がある。 それは、計算されたわけでもなく、考えてひねりだされたものでもない。 例えるなら、夢をみて起きたときに、「なんで、こんな夢をみたのか?何であんな展開だったのか? 」というのと、似ているような気がする。子供なら必ず全員、大好きな ユーモアとナンセンスがぎっしり詰まった長新太ワールド。

1959年 「おしゃべりなたまごやき」で文藝春秋漫画賞、国際アンデルセン賞優良作品賞(1974)
1977年 「はるですよ ふくろうおばさん」で講談社出版文化賞絵本賞受賞
1990年 「ヘンテコどうぶつ日記」で路傍の石幼少年文学賞受賞
1999年 「ゴムあたまポンたろう」で日本絵本賞
1981年 「キャベツくん」で絵本にっぽん大賞
1984年 「ぞうのたまごのたまごやき」で小学館絵画賞
1986年 「さかさまライオン」で絵本にっぽん大賞

図書館で長新太さんの本をみつけたら、必ず借りてきます。 全ての長さんの絵本を読破するのが目標です。






キャベツくんとブタヤマさんシリーズ

キャベツくんもブタヤマさんも強烈なキャラで大笑いのシリーズ

オススメ度 ★〜★★★
キャベツくん   1980 文研出版
キャベツくんを食べたい ぶたやまさん。 そこでキャベツくん、「ぼくを食べるとキャベツになっちゃうよ」。ぶたやまさんも黙っちゃいない。 「じゃあ、へびがキャベツをたべると?」「ライオンが食べると?」 しかし、きゃべつくん、「こうなるよ」  と空に想像した絵が、、。そこで、ぶたやまさんお約束のブキャッ!
そしてその絵をみて息子達もまたまた大騒ぎ。 キャベツくんシリーズは、私も大好き。
★★★


ブタヤマさんたらブタヤマさん   1986 文研出版
チョウを採るのに夢中なブタヤマさんは、後ろに三つ目のおばけ、鳥、虫、動物がいても気づかない。  超特大サイズの不気味な生物達が居ても、全く気づかない。ブタヤマさんが振り向くと、消えている。
「ブタヤマさん、今、振り向いたらいるんだってば〜」息子達がじれったそうに、鈍感なブタヤマさんに教えていました。
★★★


キャベツくんとブタヤマさん   1990 文研出版
山の中の高い吊橋の上で、キャベツくんとブタヤマさんが出会った。 下を流れる川には 大きな魚が二人を狙っているし、 吊橋の上にはヘビやムカデや大きなミミズがやってくる。
吊橋が落ちるんじゃないか?という予想は的中。でもその後、仲良くレストランへ行くとはね・・。
★★★


キャベツくんのにちようび    1992 文研出版
ページには、ブタだらけだったり、招き猫だらけだったり。 ぶたやまさんは、ブタも食べないし、トンカツも食べない、 そして「ぶきゃっ」と叫ぶ。
★★★


つきよのキャベツくん     文研出版 2003
キャベツくんが歩いていると、大きな大きなトンカツが歩いてきた。おまけに、森の奥からトンカツ・ソースまでやってきた。 ブタヤマさんが食べるのをためらっていると、三日月が出てきて、パクリとひと飲みしてしまう。
豚の形をした、トンカツなんて、怖くて食べれないよね。笑。ブタヤマさんのためらい、戸惑いに同感です。
★★★






へんてこライオンシリーズ

しんくんや、ゆうちゃんが歩いているとライオンに会う。
ライオンは色々なものに変身するが、どんなものに変身するかは全く予想不可能。
その愉快な結末とテンポに息子達は釘付け。


しんくんとへんてこライオン 1995 小学館
しんくんが テクテク 歩いていると、へんてこなライオンに会う。ライオンは 色々なものに、変身する。。


ゆうちゃんとへんてこライオン  小学館
ゆうちゃん編。ゆうちゃんがポコポコ歩いていたら、へんてこなライオンに会う。


ゆうちゃんとしんくんとへんてこライオン  1998 小学館
ゆうちゃんが 歩いていると、しんくんが歩いていると、へんてこなライオンに会う。
ゆうちゃんの暖色系のページに対して、しんくんの寒色系のページが交互に有りました。


へんてこライオンがいっぱい  2002 小学館
へんてこなライオンの5つのお話。ゆうちゃんや、しんくんが歩いていると、 へんてこなライオンに会う。 ライオンは、いろんなものに変身する。
>ナンセンス絵本










ぼくのくれよん   1993 講談社
ぞうの大きな大きなくれよん。青いくれよんでびゅーびゅー書くと、かえるは池だと思って飛びこんだ 。赤いくれよんでびゅーびゅー・・黄色いくれよんでびゅーびゅー・・最後はライオンに怒られるが、 ゾウはまだまだ書きたりない。
最後にゾウがしたことは・・。ゾウの素直な反応に、笑いました。
★★★


おばけのいちにち  1986 偕成社
カミナリが怖くて眠れなかった可愛い恥ずかしがりやのおばけ。丘の上の 普通の一軒家に住み、買い物に行ったり、 本を読んだり、野球をしたり、三角のパンツを 洗濯したりする。 おばけの 一日の話。
いつも、夜に登場のおばけが、昼間 何をしているのか? 想像しただけで、楽しいですね。
★★★


くもの日記ちょう   2000 ビリケン出版
雲(本人?)が、色々な所へ行ったり、色々な形になったことが 絵日記になっている。流氷になったり、チョウチョウに なったり、 かき氷の中に 入いったり。天気予報の おじさんがこの雲は こっちの方へ行くでしょうと言うが、人間の言いなりにはならない。 と反対の方へ走って行く。
季節感がある日記です。雲が日記を 書くという発想が、たまらなく 楽しいですね。
★★★


校長先生のあたま  2000 くもん出版
校長先生の頭が、どんどんとがっていく。ナイフでエンピツを削らされる児童達に、神様が味方したのだと 噂が広まる。次の日、体育館に、全員が集まって校長先生はエンピツなのか否か実験をすることになった。
炸裂です、痛快です、ナンセンスです、とんでもないお話です。 本当に、こんな校長先生がいたら怖いですねぇ・・尖った頭のお話。
★★★


ゴムあたまポンたろう  1998 童心社
頭がゴムでできている「ゴムあたまポンたろう」。山にポンとぶつかって、飛んでいった。 次は大男に、次はバラに、次々ぶつかって飛んでいった先は・・・
不思議な生き物が、脈絡もなくどんどん登場します。柔らかい頭のお話。
★★★


ぼくのすきなおじさん  1994 童心社
ぼくの好きなおじさんは 普通の人だが頭が硬い。車も、お月さまも、ダイヤモンドも頭突きで跳ね返す。
硬い頭のお話。
★★★


ちへいせんのみえるところ  ビリケン出版
青空と黄色い草原から「でました」と色々な物が出てくる。
地平線の風景画が寂しげに感じました。
★★★


ながいながいすべりだい  偕成社
山をぐるぐるまわる長い滑り台。滑る途中に、色々な物が見える。
予想がつかないものが、あるのだろう、と予想はしていたが、何故、日本人形なんでしょう?
★★★


ねむる   文渓堂
枕が、いびきをかいているので、寝ていることがわかった。眠るという事は、生きている証拠である。 色々なものは眠る。布団も、パジャマも、トイレもみんな寝ている。
★★


つきよ  教育画劇
たぬきだけが見た、月夜の話。月が山を滑って降りてきて池に浮かんだ。 月は船になったり、橋になったり、でも見ているのはたぬきだけ。
寒色の背景に映える月の絵は、美しく幻想的で、ちょっぴりお茶目です。
★★★


おばけじま  あかね書房
「やまのおばけ」と「うみのおばけ」が取っ組み合いのケンカをしていたら、固まって ひとつの 大きな島になった。 「おばけじまは、世界の海をあるいていきます」
最後、歩いて行くとは思わなかった。笑
★★★


くまさんのおなか  学研
くまさんのお腹がふかふかして気持ち良さそうだから、色々な物が「入ります」って入ってしまう。  魚や、カエル、大きい動物が入いって、くまさんのお腹は大きくなる。そこへ、太陽やはりねずみがやって来たから大変!
★★


まねっこねこちゃん  文渓堂
まねっこねこちゃんが、植物や動物や色々な物に変身する。 ちょっと一休みしながら、変身する。
★★


つきよのかいじゅう  佼成出版社
山奥の湖に、10年も怪獣が現れるのを待っている男がいた。ある月夜、怪獣が出て来たが、それは、 湖に住む大男のシンクロナイズドスイミングだった。
少しずつ、現れる怪獣が、どんなのか想像していたら、大男の足だったなんてまたまた大笑い。
★★★


トリとボク  あかね創作えほん
夕方になると、川の鳥が肩を寄せ合い、水の上で様々な形になる。
★★


ノコギリザメのなみだ  フレーベル館 
オジイサン鮫は、ノコギリがボロボロだと泣いていた。 海のオバケが ノコギリをとって、代わりの物をつけてみるが、  オジイサンは、どれも気に入らず泣いてばかり。
古くても、ボロボロでも、代わりのない物ってありますね。
★★★


なにをたべたかわかる?   絵本館
ネコは釣った大きな魚を、肩に担いで運んでいた。 ねずみ、うさぎ、ごりらなどが、魚を食べようとして、逆に魚に食べられる。 それをまるで知らないネコは、魚がどんどん重くなるのにも気づかない。そして、突然、魚を食べ始める。
強烈。またやられちゃいました。という感じです。
★★★


もじゃもじゃしたもの なーに?  講談社 1994
もじゃもじゃしたものの絵本。
絵だけで文章はない。


ごろ ごろ ごろ  BL出版 1999
ボールにあたった象が、まるくなって転がった。その象のボールにあたったお母さんがまるくなって転がった。 お母さんのボールにあたったお父さんが転がって、最後に犬に吠えられみんな、元通りに戻るお話。
★★


かえるとカレーライス     福音館 1988
かえるが住む池のそばの山が噴火した。 溶岩ならぬカレーが流れてきた。 かえるはカレーをどんどん食べた。
その夜、かえるの鳴き声は「カレーカレーカレー」だったなんて。笑
★★


わたしのうみべ  佼成出版社 2002
私の海辺に流れ着くもの、木や瓶や傘やお化け。
一体何が流れてくるのでしょうか?いつものことながら、期待しながらぺージをめくります。
★★


みみずのおっさん  童心社 2003
ペンキを作る工場が大爆発、飛び出したペンキや絵の具で町はベタベタになり動かなくなった。 みみずのおっさんが町を食べ、きれいなドロ(ウンチ)がでてきた。
★★


どろにんげん  福音館 こどものとも 500  
1997
どろにんげんと、たこがお芋を取り合いしていたが、協力して美味しい芋を食べることに・・・。
火山で芋をふかすなんてスケールが大きいですね。
★★







長新太さんの絵





◆戻る   ◆もくじへ   ◆HPトップへ