なべ塾>読み聞かせもくじ>バックナンバー





[2004年01月]
No.16


オススメ度 ★〜★★★
アレクサンダとぜんまいねずみ 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 好学社
ともだちをみつけたねずみのはなし Alexander and the wind-up mouse by Leo Lionni,1969
ねずみのアレクサンダは、人間に煙たがられ、ぜんまいおもちゃのウィリーは、ちやほや可愛いがられている。 アレクサンダはそんなウィリーを羨やんでいた。ある日、アレクサンダはゴミ箱行きになった古いおもちゃの中にウィリーを見つける。
ウィリーを羨ましく思いながらも、友達を大切に思うアレクサンダの優しさが、奇跡を起こしたのかな ?
★★


びっくりたまご 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 好学社
3びきのかえるとへんなにわとりのはなし An extraordinary egg by leo lionni,1994
石ころ島に住むカエルが見つけた卵。孵ったのはワニなのに ニワトリだと信じていた。カエルが藻にからまって溺れかかっていた時 ワニに救われ仲良くなる。やがて、ワニの子は母の元へ帰る。
ワニの母が、「私のかわいいワニちゃん」と言ったのを聞いて「ニワトリなのに、なんてばかなことを・・・」 とカエル達が笑い転げるのを見て、笑い転げる息子たちを見て笑い転げる私でした。
★★★


ペツエッティーノ 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 好学社
じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし Pezzettino by Leo Lionni,1975
自分は小さいので、きっと誰かのとるに足りない部分品(かけら) なのではないか?と思っていた。そしてとうとう、誰の部分品なのかを探しに旅に出る。
自分も皆と同じ、部分品が集まってできている誰かだということに気づきます。
★★★


うさぎたちのにわ りんごのすきなうさぎのはなし 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 好学社 
年寄りうさぎが、「キツネにやられるから、りんごを食べるな」と言って出かけた。 ところが、2匹の仔ウサギは、ヘビに誘惑されリンゴを食べてしまう。 仔ウサギ達は、きつねに襲われるが、ヘビに助けられる。そこへ、年寄りウサギが帰ってきた。
話の意外な展開が楽しいですね。実 は、年寄りウサギがリンゴを食べられないようについた嘘だったのでしょうか?


どうする ティリー? 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 好学社
Tillie and the wall by Leo Lionni,1989
ティリーは、高い壁の向こう側に何があるのか知りたかった。登ったり、穴をあけようとしたり、 乗り越える方法を探した。決して諦めなかった。


うさぎをつくろう 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 好学社 
Let's make rabbits by Leo Lionni,1982
鉛筆が描いたウサギと、はさみが切り抜いたウサギが、影のある本物の人参を食べて影がある本物になるお話
カバーの裏にある谷川俊太郎さんの、コメントを読んでなるほど、と感心しました。笑 そんな意味が込められているのですね。


ゆきあらし 作・有澤 浩 絵・伊佐見 育代  福武書店
エゾマツのじいさんが、森の動物達を、あたたかく見守りながら、秋から、厳しい冬、そして春の訪れまでを語る。


ゆきおとこのバカンス 作・白鳥 洋一 BL出版
夏を知らない雪男が、夏に向かって走り出す。 夏を見たものの溶け始めたので、あわてて冬に向かって走り出す。
やっとの思いで冬に戻ることができ、「夏の馬鹿野郎」と悪態をつきつつ、 雪だるまに向かって、「やはりバカンスは夏にかぎるね」と言うのだから大笑いです。なんとも、憎めない雪男のお話でした。


ゆきのひ 作・佐々木 潔 講談社
田舎の小さな駅での冬の一日が、絵だけで綴られている。雪が激しく降ったり、やんだり、 たった一人の駅長さんが除雪をしたり駅の朝から夜までのお話。
朝、人が動き出し活気づき、夜、雪がやんで、シーンと静まりかえる冷たい空気が伝わります。
★★


ちいさくなったおにいちゃん 作・ウィリアム・スタイグ 訳・木坂 涼 セーラ出版
The toy brother by William Steig,1996
兄のヨリックは、普段から弟のチャールズを馬鹿にして相手にしない。  ヨリックは父親の留守中に実験室に入り込み、失敗して小さくなってしまった。チャールズが、もとに戻そうとするが上手くいかない。


ものいうほね 作・ウィリアム・スタイグ 訳・せた ていじ 評論社
The Amazing Bone by William Steig,1996
話を喋る骨(ものをいうほね)を拾ったこぶたのパール。骨と楽しく話しながら家路の途中で、 おいはぎに会う。その場は、ものをいうほねの機転でくぐり抜けたが、次に悪いキツネに捕まる。
ものをいうほねの不思議な魔法で、次々とピンチを脱するお話。 息子達は、ピンチが迫るたびドキドキで、ものをいうほねの魔法はワクワクでした。
★★


ぼくはあるいた まっすぐまっすぐ
作・マーガレット・ワイズ・ブラウン /坪井 郁美 絵・林 明子 ペンギン社
電話があって、おばあちゃんの家に一人で行くことになった。道をまっすぐ行けば着くよと 言われたのだが、見たことのない物を見るたびに、寄り道をしたり、曲がってしまったり、、、。
でも、何故かおばあちゃんちに無事到着しました。よかった、よかった。


とりかえっこ 作・さとう わきこ 絵・ニ俣 英五郎 ポプラ社
「ぴよぴよ」と言いながら、遊びにでかけたひよこ。散歩先で出会う動物と泣き声をとりかえっこする。 最初は、ねずみさん。今度は「ちゅうちゅう」言いながら歩いていくと、ぶたさんに会う。
シンプルな繰り返しロングセラー絵本。
犬と鳴き声をとりかえたお陰で、猫を撃退できたところがいいですね。

★★★2〜3才向け


りょうかんさま  作・谷川 敏朗 絵・番場 三雄  考古堂
良寛(1758〜1831)さんは越後・出雲崎で生まれた。18歳の時、出家し僧になり、誰からも愛され、書、詩歌に優れた才能を残した。


よっぱらったゆうれい 作・岩崎 京子 絵・村上 豊 教育画劇
一両で手に入れた掛け軸が100両で売れたので、祝い酒のちゅうべえ。 掛け軸の中の幽霊も、でてきて一緒に飲み始める。翌朝、掛け軸の中で、幽霊が酔っ払って寝ていた。
★★


ネコのもらったおくりもの 作・ニック・バターワース 訳 まつかわ まゆみ 評論社 
Jingle Bells by Nick Butterworth
ノネズミのロッティとジャックは、クリスマスのために隠していたご馳走を、 ネコのアンガスに横取りされる。 サンタさんからのプレゼントも妨害され、2匹は仕返しをすることにした。
★★


おとうさんの木  作・最上一平 絵・長 新太 教育画劇
いわちゃんの亡くなったお父さんが、昔見たというごんごろ山のクヌギの木。 ふくろうの巣があるというその木が、おとうさんの木のような気がすると いわちゃんが言う。いわちゃんと、ぼくは山を登って、その木を見に行く。
★★★


バラライカねずみのトラブロフ 作・ジョン・バーニンガム 訳・せた ていじ 童話館
Trubloff by John Burningham
ねずみのトラブロフはジプシーからバラライカ(楽器)の弾き方を教わり旅に出る。 トラブロフの母親は、何も言わずにいなくなったトラブロフを思い、心配のあまり寝込む。


マーリャンとまほうのふで 作・ホン・シュンタオ 絵・わかな けい 訳・君島 久子  偕成社
マーリャンは、絵がとても上手だったが、貧しくて筆を持っていなかった。 ある夜、白いひげの仙人に、描くものが本当のものになるという魔法の筆をもらう。 マーリャンは、貧しい人々のために、絵を描きつづけるが、噂が欲深な役人の耳にはいる。
中国の昔話
★★★


夜猫ホテル  作・舟崎 克彦 絵・落田 洋子 パロル舎
3匹の個性的な猫が、昔ホテルだった空家に住んでいた。そこへ、新しくやってきた デジャブという名前の猫が、自分の身の上を話し出す。
猫も、デジャブの飼い主の物語の中に居るという幻想的なお話。私は好きです。
★★大人向け絵本


◆戻る   ◆もくじへ   ◆HPトップへ