ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ 作・いわむら かずお 偕成社
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山奥の町への最終列車にのった旅人。居眠りして目を覚ますと、周りには誰もいない。駅からは、動物達が次々と乗ってくる。旅人は、
みつからないように帽子を深くかぶり、コートの襟の中に顔を埋めて、動物達の話を聞いていた。動物達の身の上話、そして
生き延びるための会合に向かうところだと知る。
旅人に気づいた猿と動物達の驚いた顔の表情、心臓が止まりそうなくらいドキドキしました。
★★★ |
ますだくんとまいごのみほちゃん 作・武田 美穂 ポプラ社
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まいごになったみほちゃんを、見知らぬ友達も参加して大捜索がはじまる。
漫画のコマ割りなので、読み聞かせにはちょっと向きませんが、楽しいお話です。
★ |
せんたくかあちゃん 作・さとう わきこ 福音館
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洗濯の大の大の大好きな母ちゃんがいた。 地上に落ちてきた、かみなり様までも洗ってしまう。
洗い終わると、かみなり様はしわくちゃで 目も鼻も口もなかった。 クレヨンで顔を描いてやると、
かみなり様は いい男になったと、喜んで帰っていく。 次の朝も、洗濯していると たくさんのかみなり様が
「洗濯してくれぇ〜いい男にしてくれぇ〜」とやってくる
思わず応援したくなるような 豪快な母ちゃんのお話です
★★★ |
おもしろとうさん 作・さとう わきこ フレーベル
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疲れて、ゆっくり寝ていたい父さんを、誘い出して外へ行った。近道したり、ブランコに乗ったり、
木登りしていくうちに、すっかり童心に返る父さん、いたずらまでしておおはしゃぎ。
★ |
だいすきとうさん 作・さとう わきこ フルベール館
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いっしょにいると、楽しい父さんが旅にでてしまい、何か足りない気持ちになる。
男の子の「父さんみたいな 父さんになるんだ」セリフには、父性への愛、憧れ、を感じました。
★ |
それいけ、ねずみくんのチョッキ 文・なかえ よしを 絵・上野 紀子 ポプラ社
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意地悪ねこに追いかけられた、ねずみくん。色んな動物が、かくまって逃がしてくれる。
★★しかけ絵本 |
ねずみくんのしりとり 文・なかえ よしを 絵・上野 紀子 ポプラ社
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ねずみくんのしりとりは、「きりんさんのマフラー」ではじまる「友達の持ち物」
★★ |
太陽へとぶ矢 作・ジェラルド・マクダーモット 訳・神宮 輝夫 ホルプ出版
Arrow to The Sun 1974
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インディアンに伝わる話。 太陽の神が、大地に命の矢を放ち、男の子が産まれる。男の子は父親を探す旅に出てあらゆる
試練に耐えていく。太陽の力が漲ぎった男の子は、再び大地へ「たいようの心」を持って帰る
母性からの自立、父性への憧れ、そして、大事なものを確認し再び母性へ帰巣するお話です。
★ 1975年コールデコット賞受賞 |
まほうの夏 作・藤原 一枝・はた こうしろう 絵 はた こうしろう 岩崎書店
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夏休み、東京で暮らす兄弟のところに、田舎のおじさんから「遊びにおいで」と葉書が届く。兄弟は、田舎の子と友達になり、
自然の中で、虫捕り、木登り、海水浴、魚釣りと思う存分楽む。笑ったり、泣いたり、そして、真っ黒になって東京へ帰る。
幼い頃、ご飯だよ、と呼ばれるまで遊びほうけた夏を思い出しますね。子供はとことん遊ばないと!
★★★ |
こしぬけウィリー 作・ アンソニー・ブラウン 訳・久山 太市 評論社
Willy the wimp
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気弱なウィリーは、自分が悪くなくてもすぐに謝ってしまう。腰抜けにおさらば、という広告を見て、エクササイズをするうち自信がつく。
★ |
11ぴきのねこ どろんこ 作・馬場 のぼる こぐま社
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どろんこ遊びをしていた子供の恐竜(ジャブ)が 崖の下に落ちて困っていた。11ぴきのねこ達が助け
仲良くなりジャブはねこ達を背中に乗せてやはりどろんこ遊び。ある日、ねこ達がジャブにイタズラをしたら、
ぱったり姿をみせなくなった。一年がたって、大人になったジャブが 自分の子供を連れて、姿を表す。でもまた11ぴきを、
大きな背中に乗せてどろんこへ。
ジャブは大きくなって大人になったけれど、どろんこ遊びが大好きなのは
かわらない所がかわいらしいですね。
11ぴきのねこシリーズ最後の作品
★★★ |
ポケットのないカンガルー 作・エミィ・ペイン 絵・H.A.レイ 訳・にしうち ミナミ 偕成社
Katy No-Pocket 1944 |
ポットン、ポトポト。お母さんカンガルーケイティの目から大きな涙が落ちた。ケイティは、おなかにポケットがなくて、
自分の子供を運べないのだ。フクロウに聞いたら「ポケットを街で買えばいい」といわれ、街へ。
街でたくさんのポケットのついたエプロンをもらったケイティ。
世界一たくさんポケットのあるおかあさんカンガルーで、とても幸せ。
★ |
とのさまサンタ 文・本田 カヨ子 絵・長野 ヒデ子 リブリオ出版
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殿様は、遊ぶのが大好き、外国のお客からクリスマスの本をもらった。お城をクリスマスツリーにして、
煙突を100本立て、足袋をたくさん用意させて、クリスマスを待つことにした。
★ |
きんぎょがのったカーフェリー 文・矢崎 節夫 絵・ふりや かよこ 教育画劇
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金魚を持った女の子が両親とカーフェリーに乗って、おばあちゃんちへ行く。船の中でのちょっとした冒険の話。
このモデルは新日本海フェリーなのだろうか?と思うくらい似ています。
我が家は船で帰省します、楽しいですよ。
★ |
すなのおしろ 作・たむら しげる偕成社
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海岸で砂のお城を作り始めた少年。 すると、砂の中から「砂男」が現れる。 そしていつのまにか、砂男の仲間と砂の世界にいた。
砂の王様がサーカスを見せてくれた。少年も参加して楽しんでいたら、雨がふりだした。 「ああ、ざんねん、もうおわかれだ」
一面、砂色のページの中で、砂の王様がくれた虹色の貝殻が一段と引立っていた。
★★★ |
おばけじま 作・長 新太 あかね書房
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「やまのおばけ」と「うみのおばけ」が取っ組み合いのケンカをしていたら、固まって ひとつの 大きな島になった。
「おばけじまは、世界の海をあるいていきます」
最後、歩いて行くとは思わなかった。笑
★★★ |
かえるのいえさがし 文・石井 桃子 川野 雅代 絵・中谷 千代子 福音館
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夏の間、楽しく暮らしていたカエルの親子、気がつくと秋になっていた。 大慌てで冬篭り用の穴を探すが、
どこもふさがっていた。居候させてもらおうと、 色んな穴を見て回るが、最後に辿り着いたのは天敵、へびの穴だった。
★ |
おりがみのはらであそびましょう 文あまん きみこ 絵・南塚 直子 小学館
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えっちゃんが折った折り紙のウサギが、本物のウサギになって駆け出す。夢中で追いかけて行くと、いつの間にか、
林を抜けて「おりがみのはら」へ出た。そこに居た女の子と、一緒に折り紙を折る。ふーっと息をかけると、本物になる。
★ |
だんだんやまのそりすべり 文・あまんきみこ 絵・西村 繁男 福音館
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ソリ滑りが苦手な「いっちゃん」、友達は先に滑り降りてしまい、一人取り残された。そこに、動物達がソリ遊びにやってきた。
そして、一匹取り残されたキツネの「いっちゃん」。名前が同じ者同士、ソリが苦手な者同士、
すぐに仲良くなって、ソリの稽古を一緒に始める。
一人ぼっちだと思っていたら、仲間がいたなんて。似た者同士、苦手を克服して良かったね。
★★ |
おはじきの木 文・あまんきみこ 絵・上野 紀子 福音館
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木の下でおはじきをしながら死んだ母と弟をずっと待った女の子。その話を聞いたげんさんは、
自分の娘、かなこだと確信し、にれの木の所へ行った。そこで、不思議な体験をする。
げんさんの深い深い悲しみがひしひしと伝わります。戦争関係の絵本は、読み聞かせしながら 泣いてしまいます。
★★★ |
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