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[2003年12月]
No.14クリスマス特集


オススメ度 ★〜★★★
トゥートとバドル クリスマスはきみといっしょに
作・ホリー・ホビー 訳・二宮 由紀子 BL出版 
TOOT & PUDDLE : I'll be home for Christmas by Holly HOBBIE
スコットランドにいるトゥートからパドルへ「クリスマスには帰るよ」と手紙が届いた。 パドルは飾り付けをしたり、 ケーキを焼いたり、クリスマス準備に大わらわ。 ところが大雪でトゥートが帰れるかどうか怪しくなってきた。  困り果ててトゥートが、しあわせのくるみの実を出した時、そりが星のように近づいた来た。
途方にくれるような大雪が、どんどん降り積もる街や森の風景が素敵ですね。 雪が降りやみ、物音ひとつしない 静寂な空気まで伝わってきそうです。 とても寒い外と、暖かそうな部屋の中の対照的な感じが、 雪国に暮らしたことのある私には懐かしく感じます。
★★★


クリスマスイヴのこと 作・クレメント・ムーア 絵・アニタ・ローベル 訳・松井 るり子
The Night Before Christmas by Anita Lobel/ Clement C.Moore. セーラ出版
有名なクリスマスの詩。 楽しいテンポで訳されている。絵の色がきれいなお月様だけが見ていたクリスマスイヴ
原作は下と同じ


クリスマスのまえのばん  Night Before Christmas by Denslow/ Clement C. Moore
作・クレメント・C・ムーア 絵・ウィリアム・W・デンスロウ 訳・わたなべ しげお 福音館
有名なクリスマスの詩。原作に忠実に訳されている 絵は独特だがこちらも、月が印象的


クリスマスの絵本 作・スベン・オットー 訳・奥田 継夫、木村 由利子 評論社 
Sikken voldsom traengsel og alarm by Svend Otto S
馬車が行きかう時代のクリスマス。 裕福な人々と貧しい人々、 雇う側と雇われる人々、  街のクリスマスと、田舎のクリスマス。 様々なクリスマスを対照的に描いた絵本。  そして、最後のページには「天にまします、我等の父よ、全ての人に富を、愛を・・」
★★★


クリスマスはサンタクロースのひげだらけ One thousand christmas bears by Roger Duvoisin 作・ロジャー・デユボアザン 訳・岸田 衿子 佑学社 
クリスマスが近づくと、偽者サンタがたくさん出てくる。本物のサンタは、怒って 偽者の髭を奪い取り、やっつけることにした。 これを、見ていたサンタの奥さんは、「偽者サンタが街にあふれるおかげで、クリスマスが楽しくなるのに」
みんな、サンタさんに会いたいもんね
★★★


クリスマスの夜はしずかにね SSSH! by Julie Sykes illustrated by Tim Warnes
文・ジュリー・サイクス 絵・ティム・ワーンズ 訳・なかお えつこ ぶんけい
クリスマスの夜、うきうき気分で はしゃぐサンタは、ついつい大きな声をだしてしまい、 まわりに注意される。「しずかに、子供たちを起こしちゃ駄目」
うきうきするのは、プレゼントを配るサンタさんもいっしょだったんだね
★★


クリスマスのうさぎぼうや 作・アンドレ・ダーハン 訳・石津 ちひろ 小学館 
UN LAPIN NOEL
高い空の雲の上のうさぎぼうやは、友達が欲しかった。かみなり雲さんが、「サンタさんのところに行けばいい」と教えてくれた。 地上にも、友達が欲しいと願う子がいた。
裏表紙でうさぎぼうやと子が肩を組んで星を見ている後姿がほほえましいです。


サンタがきたらおこしてね 作・やすい すえこ 絵・すずき まもる 女子パウロ会 
寝ないでサンタさんを待って、「だいすき」って言おうという子供たち。「でも、眠ってしまったらおこしてね。」 森の動物や海の魚たちにプレゼントを届ける。 ダイビングするサンタがまたキュートです!
★★


サンタさんへのてがみ 作・ハイアウィン・オラム 絵トニー・ロス 訳・あゆあさ ふみえ ほるぷ
A message for Santa
エミリーはクリスマスが大好きだが、サンタクロースが苦手だった。 サンタが降りてこないよう、暖炉のエントツにおもちゃを詰め込んで塞いでしまった。
サンタが苦手な子供なんているのでしょうか?


クリスマスのこねこ 作・クレア・ターレイ・ニューベリー 訳・光吉 夏弥 大日本図書 
Babette by Clare Turlay Newberry ,1937
チャッティのところへ、迷い込んだシャム猫は、トッドさんの子猫だった。 すっかり仲良くなったのに、クリスマスがすんだら、トッドさんが引っ越してしまうという。


ミセス・サンタはおおいそがし 作・ペニーアイブス 訳・益田 宏美
Mrs. Christmas by Penny Ives, 1990
サンタクロースやトナカイが病気になったので、ミセスサンタが代役を務めることになった。 プレゼントを作り、 空とぶ自転車を作り、赤い服を着て出発。 帰ってくると、サンタクロースがパーティを用意して迎えてくれた。
★★


ぼくがサンタクロースだったらね ネズミのフィリップ
文・ノーベルト・ランダ 絵・ハンネ・テュルク 訳・おざわ としお 
PHILIPP Ich wollt', ich war' der Weihnachtsmann by Norvert Landa
ぼくがサンタクロースだったら、手紙がいっぱいくるだろう。 暑い国にも行かなくちゃ。楽しいことがいっぱいだ。


トリフのクリスマス 作・アンナ・カリー 訳・松波 史子 くもん出版 
Anna Currey,2000
ねずみのトリフは、サンタさんにフラフープのプレゼントをお願いしたのだが、 小さい毛布で 震えて眠る兄弟のために、毛布に変えてもらうことにした。



今まで読んだ中から(2003年)


1993年のクリスマス Christmas 1993 or Santa's Last Ride
文・レスリー・ブリカス 絵・エロール・ル・カイン 訳・きたむら たろう ぽるぷ出版
何故、最近のクリスマスが最悪なのか、サンタの嘆きが続く、皮肉と風刺たっぷりの絵本。 トナカイが駆ける空にはジェット機や人工衛星。サンタが入国手続きを怠ると、不法入国扱いとなり 税関でプレゼントを没収される始末。昔の子供達は、小人が作る木でできたおもちゃで喜んでいたのに、、。
「昔、人間は素朴に生きていて、ほんのちょっとのことで満足し、幸福というものをとっても大事にしていた。」 サンタのぼやきを嘆きを読んで切なくなる絵本です。
★★★


クリスマスのおきゃくさま Christmas in Exeter Street
ダイアナ・ヘンドリー 絵 ジョン・ロレンス訳・ふじい みきこ 徳間書店
クリスマスイブの日、べンとジェインの家におじいちゃん、おばあちゃんがやって来た。 一番いい部屋に寝てもらうことにした。もう片方のおじいちゃん、おばあちゃんも来たので ニ番目にいい部屋に案内した。次の日、友達のアメリアとアニーとエイモス兄弟がきた。 屋根裏部屋に案内した。そして次から次へと 思いがけない客が来て、家の中は満員。 床の上、暖炉の上、出窓、お風呂や流しの中までベッドにし、痩せた客は食器棚へ案内する始末。
大勢で過ごすクリスマスの楽しさが伝わって来ます。 しかし、一体何人来るのやら・・・これでもか、これでもか、の来客に大笑いしながら読みました。 とても楽しいお話で大好きです。
★★★


やさいのクリスマスおおさわぎ さくら ともこ 絵・米山永一 PHP
もみの木を飾って、ケーキを焼いて、野菜のお城は忙しい。 でもサンタクロースって どんな人か わからない。赤カブさんや、赤ピーマンは サンタさんにそっくり。
赤い野菜って たくさんあるんだね


12月24日 作・黒井 健 白泉社
北の果ての国にある、サンタさんのお家に 12月24日の朝がくる。朝食をすませ、トナカイに挨拶、 「おはよう、今日はしっかりたのむよ。」夜の出発の準備を 淡々とはじめる。「さあ、夜が明ける前に、みんなのもとへ」
やっぱり絵がすばらしいですね。北の果ての国の空気の冷たさ、凛とした静寂が伝わってきます。 絵なのに、音や温度が伝わってくるから不思議です。
★★★


ケーキができたわけ 作・さとう わきこ  女子パウロ会
クリスマスの前夜、三人の泥棒達は、おいしいケーキを 焼いてもらおうと、 元気ばあちゃんを ぐるぐるまきにして、 泥棒達の家へ連れて行った。 「そんなことなら まかしときな」と ばあちゃんは、 泥棒達に 必要な道具や 材料を 集めさせ、 ケーキを2つ焼いた。大きい方が 爆弾入りで、小さい方は 正直者になる薬がはいっている
泥棒達も、クリスマスの日は、ケーキを食べたくなるんだね。
★★


ねこくんとあかいひこうき 作・渡辺 有一 教育画劇 
ねこくんは、赤い飛行機のパイロットでどんな仕事でもする。宣伝のチラシを まいたり、新婚旅行のカップルを  虹の国に案内したり、山火事の時には 消火の薬をまく。
次男(4歳)のお気に入りです。
★★


わたし クリスマスツリー 作・佐野 洋子 講談社
雑木林のもみの木は、「きれいな町でクリスマスツリーになるの」と、根っこを土からひきぬき、かけだした。 森の仲間が引きとめるのを、振り払って憧れにむかって、ひた走る。丘を越え、野原をつっきり、山を走り、駅についた。  しかし、夢やぶれて、おいおい泣き疲れ もとの場所へと戻っていく。
心配したり、優しく見守る仲間がいて良かったね。また受け入れてくれてほっとしました。
★★★


ながれぼしをひろいに 文・筒井 頼子 絵・片山 健 福音館
クリスマスイブに、みふで(主人公の女子)はずっと、起きていようと思った。  「サンタさんに会うんだ 絶対に会うんだ」 カーテンを開けていたら、大きな赤い星が流れ すいどう山に落ちた。 みふでは、その星をサンタさんにプレゼントしようと思った。「あの流れ星を拾いに行こう」すいどう山へ向かう途中、 風に笑われたり、枯草や粉雪に励まされたり、カラスに意地悪されたり・・・
「サンタさんに会ってみたい」子供ならきっとそう思いますね。
★★


とのさまサンタ 文・本田 カヨ子 絵・長野 ヒデ子 リブリオ出版
殿様は、遊ぶのが大好き、外国のお客からクリスマスの本をもらった。お城をクリスマスツリーにして、 煙突を100本立て、足袋をたくさん用意させて、クリスマスを待つことにした。


サンタとふしぎなながれ星 作・たむら しげる  メディアファクトリー
流れ星が、サンタのおもちゃ工場に降って大変だと聞き、ルネくんはサンタさんを助けに行った。 プレゼントのおもちゃが壊れてしまったので、かわりのおもちゃを作り、巨人雪だるまに乗り込んでプレゼントを配りに出発する
ルネ君の外套の紫色、サンタさんの所へ行くD51型の汽車の紫色がとても鮮やかで印象的でした。 汽車が走る絵がファンタジックで素敵です。
★★


もぐらのおくりもの 文・いわき たかし  絵・しまだ みつお 童話屋  
悪いことばかりしている皆は、クリスマスに サンタがこないだろうと、がっかりしている。 そこでもぐらのもっくが、ンタのかわりになって、プレゼントを配ろうと思いつく。
みんなからの、お返しのプレゼントに子供たちがニヤリです。
★★★


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