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佐野 洋子
Yoko Sano


1938年北京うまれ。武蔵野美術大学 デザイン科卒。 絵本作家。児童書、挿絵、エッセイなど、多方面で活躍。 1967年ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。夫は詩人の谷川俊太郎氏。

「おじさんのかさ」でサンケイ児童出版文化賞推薦賞
「わたしがいもうとだったとき」で新美南吉文学賞
「わたしのぼうし」で講談社出版文化賞絵本賞
「ねぇ とうさん」で日本絵本賞2001
「おじさんのかさ」や「おれはねこだぜ 」の楽しいお話も好きです。「おぼえていろよおおきな木 」や「100万回いきたねこ」の泣ける お話も好きです。「わたしのぼうし」「ねぇ とうさん」はほのぼのしていて好きです。 佐野さんの絵本は大好きです。


オススメ度 ★〜★★★
100万回生きたねこ 講談社 1977
100万回生まれ変わったことを自慢していたねこは、一回も泣いた事がなかったし、誰よりも自分の ことが好きだった。そんな時、白いねこに出会い、たくさんの子ねこが生まれ、愛する者ができる。 白いねこといっしょに、いつまでも生きたいと思ったが、白いねこは死んでしまう。
自分を好きだと思えること、愛する大切な人がいること、 愛する心を知り 悲しむ心を知る愛の本!思わず泣きました。愛する人がいるって素晴らしいことですね。
★★★


かってなくま 絵・広瀬 弦 偕成社
森のクマが、畑を耕し始めた。 友人達が「何しているの」と聞いても、「かってだろう」と ちゃんと答えない。 しばらくすると、畑には一面の花が咲く。クマは、友人達に花を届ける。
友達と関わるのが不器用なクマ。勝手なクマだと思ってたけど、見かけだけでした。 クマも見かけによらないね(笑)


ぺこぺこ 文化出版局 1993
お后様や家来に、ぺこぺこする王様。ご飯を食べる時も、お皿の上の魚にペコリと頭をさげて 食べ始める。 ある日、隣の国が 戦争しにやって来た。隣の国の、大砲はお城の上に どかんどかん落ちるが、 お城もペコリとお辞儀をするのでどこにもあたらない。
「おとうさん お話して、ぺこぺこしたやつ」で王様の話が始まって、 「ほんとうに、かんけりの 缶が ぺこぺこしたお話だったね」で終わる。変なお話 笑。
★★


わたしのぼうし ポプラ社 1976
女の子は、お気に入りの赤い花のついた帽子をいつもかぶっていた。ある日、汽車の窓から帽子が飛んでしまい、 お父さんが、似たような帽子を買ってきた。でも、女の子はかぶらずに、後ろにぶらさげていた。 「だって 私の帽子のようでは ないんですもの」
失った帽子への愛着やこだわりがひしひしと伝わってきますね。 子供の時は、お気に入りの品がボロボロになっても捨てれませんよね。最後に「なんだか 私のほんとの帽子のようでした」 を聞いて安心しました。
★★★


空とぶライオン 講談社 1993
ライオンは、立派なたてがみを見に来る猫達に、ご馳走をしようと獲物をとりに行く。 まるで、空を駆け登るようだった。それが毎日続き、ライオンはくたくたになりさめざめと泣いた。  そして、金色の石になって動かなくなった。
よくわかりませんでした。 頑張りすぎるな・・ってことかしら? 次分の力量を ふまえろってことかしら? おだてられているのに 気づけ、ってことかしら?
★★


ねえ とうさん 小学館
久しぶりにかえってきたクマの父さんとクマの子は、森へ散歩にでかけた。肩車をしてもらい、背中に乗せて泳いでもらい、 川に橋をかけてもらった。クマの子が尊敬していると、「俺はただ、クマらしいだけさ。クマだからね」と父さん。
逞しい父さんクマの背中を見て、クマの子も逞しいクマになるといいですね。
★★★


おぼえていろよおおきな木 講談社
おじさんの家の横に、大きな木があった。春には花が咲き、朝には小鳥の声がし、秋には赤い実がなる。でも、おじさんは、 小鳥の糞や、声がうるさかったし、洗濯物は木陰になって乾かない。いつも木を蹴飛ばしながら、「おぼえていろよ」と言って、 とうとう木を切り倒してしまう。木を失って初めて、木の大切さに気づく。
存在の大切さを、ひとつずつ、かみしめて、やっと最後に気づかされ、ちょっと切ないお話でした。
★★★


おれはねこだぜ 講談社
サバ好きなねこが、サバのことを考えて歩いていたら、空とぶサバに襲われる。「きみは サバを 食っただろう」 「おれはねこだぜ」といいなが逃げまくる。逃げ込んだ、映画館を見まわすと、まわりはサバのお客さん。
逃げ回る、ねこの表情が最高!映画館の驚愕の表情には大笑いでした。
★★★


わたし クリスマスツリー 講談社
雑木林のもみの木は、「きれいな町でクリスマスツリーになるの」と、根っこを土からひきぬき、かけだした。 森の仲間が引きとめるのを、振り払って憧れにむかって、ひた走る。丘を越え、野原をつっきり、山を走り、駅についた。  しかし、夢やぶれて、おいおい泣き疲れ もとの場所へと戻っていく。
心配したり、優しく見守る仲間がいて良かったね。また受け入れてくれてほっとしました。
★★★


おじさんのかさ 講談社
おじさんは、立派な傘をもっていた。 でも、傘が濡れるのが 嫌だったので、少しくらいの雨なら、濡れたまま歩いた。 もう少し降ると、雨やどりして、やむまで待った。ある日、雨が少し降ってきた時、 小さい女の子が「あめが  ふったら ポンポロロン、あめが ふったら ビッチャンチャン」と言ってるのを聞いて、本当かどうか確かめたくなり、 とうとう 傘を開いた。
傘が濡れるのが 嫌な人だなんて、濡れた傘を見て、 うっとりするおじさんだなんて、不思議でおもしろい!この絵本は大好き。
サンケイ児童出版文化賞推薦賞

★★★





佐野 洋子さんの絵



 


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