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アニタ・ローベル
Anita Lobel


1934年 ポーランドうまれ。戦争中、弟バーナードと強制収容所に入れられるが、 生き残り、戦後スウェーデンに送られる。1952年、家族とアメリカへ移住、結婚。 テキスタイルデザイナー、女優、歌手、として活躍している。


オススメ度 ★〜★★★
じゃがいもかあさん 訳・いまえ よしとも 偕成社 
POTATOES, POTATOES by Anita Lobel, 1967
東と西の国の間に、戦争には無関心な母さんと二人の息子が暮らしていた。 じゃがいも植えが嫌になった兄は東の国へ、草むしりに飽きた弟は西の国へ行き、それぞれ兵士になった。 二人が戦いに傷つき疲れて思い出すのは、かあさんのじゃがいもだった。
じゃがいもかあさんの大きな愛は、戦争をやめさせ大事なものを気づかせます。 平和を願う母の思いが描かれた素敵な反戦絵本です。
★★★


スヴェンさんの橋 訳・松井 るり子 セーラ出版 
SVEN'S BRIDGE by Anita Lobel, 1965
スヴェンさんは跳ね橋の番人だった。ある日、王様の乗った大きな船は、 橋を跳ね上げるのを待たずに 大砲で壊して通って行った。夜更けに馬車でやってきた 王様は、橋がなかったので 川へ落ちてしまう。王様は怒りわめき散らすが、自分のせいだったことを知り しょんぼりする。 スヴェンさんは王様にあたたかいココアを差し出す。
王様の我侭にも決して怒らず、橋を行き交う人々を暖かく迎え、 毎日、橋を守るスヴェンさんのお話です。アニタ・ローベルさんの最初の絵本です。
★★★


わらむすめ 訳・松井 るり子 セーラ出版 
The Straw Maid by Anita Lobel, 1983
食べるものが無い貧乏な家の娘は、メウシを売りに市場へ向かった。途中で3人の泥棒に捕まり、 メウシにも逃げられる。娘は泥棒の家で働きながら、逃げるチャンスを待っていた。 身代わりのわら人形に自分の服を着せ、窓際に座らせ、泥棒の盗んだ宝物を持って逃げ出した。
娘の服を着たわら人形を、ナイフやフォークで 刺すシーンはちょっと怖いですね。非力で弱い子ども(主人公)が理不尽な拘束から 逃れるために、知恵や勇気を持って立ち向かうお話です。ホロコーストで幼少期を 過ごした著者の経験に重なるような気がします。
★★★


ABC旅の絵本 訳・青木 久子 セーラ出版 
AWAY FROM HOME by Anita Lobel, 1994
名前の頭文字がAから順番にアダム、バーナード、クレイグ、デービッド・・・Zまで26人の男の子が登場する。 そしてそれぞれ、同じ頭文字の場所へ旅に行く。Adam Arrived in Amsterdam、Bernard Ballooned in Barcelona・・・
日本もでてきます。「ケビンは京都で正座した」
★★★





アニタ・ローベルさんの絵
クリスマスイヴのこと クレメント・ムーア




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