じゃがいもかあさん 訳・いまえ よしとも 偕成社
POTATOES, POTATOES by Anita Lobel, 1967 |
東と西の国の間に、戦争には無関心な母さんと二人の息子が暮らしていた。
じゃがいも植えが嫌になった兄は東の国へ、草むしりに飽きた弟は西の国へ行き、それぞれ兵士になった。
二人が戦いに傷つき疲れて思い出すのは、かあさんのじゃがいもだった。
じゃがいもかあさんの大きな愛は、戦争をやめさせ大事なものを気づかせます。
平和を願う母の思いが描かれた素敵な反戦絵本です。
★★★ |
スヴェンさんの橋 訳・松井 るり子 セーラ出版
SVEN'S BRIDGE by Anita Lobel, 1965 |
スヴェンさんは跳ね橋の番人だった。ある日、王様の乗った大きな船は、
橋を跳ね上げるのを待たずに 大砲で壊して通って行った。夜更けに馬車でやってきた
王様は、橋がなかったので 川へ落ちてしまう。王様は怒りわめき散らすが、自分のせいだったことを知り しょんぼりする。
スヴェンさんは王様にあたたかいココアを差し出す。
王様の我侭にも決して怒らず、橋を行き交う人々を暖かく迎え、
毎日、橋を守るスヴェンさんのお話です。アニタ・ローベルさんの最初の絵本です。
★★★ |
わらむすめ 訳・松井 るり子 セーラ出版
The Straw Maid by Anita Lobel, 1983 |
食べるものが無い貧乏な家の娘は、メウシを売りに市場へ向かった。途中で3人の泥棒に捕まり、
メウシにも逃げられる。娘は泥棒の家で働きながら、逃げるチャンスを待っていた。
身代わりのわら人形に自分の服を着せ、窓際に座らせ、泥棒の盗んだ宝物を持って逃げ出した。
娘の服を着たわら人形を、ナイフやフォークで
刺すシーンはちょっと怖いですね。非力で弱い子ども(主人公)が理不尽な拘束から
逃れるために、知恵や勇気を持って立ち向かうお話です。ホロコーストで幼少期を
過ごした著者の経験に重なるような気がします。
★★★ |
ABC旅の絵本 訳・青木 久子 セーラ出版
AWAY FROM HOME by Anita Lobel, 1994 |
名前の頭文字がAから順番にアダム、バーナード、クレイグ、デービッド・・・Zまで26人の男の子が登場する。
そしてそれぞれ、同じ頭文字の場所へ旅に行く。Adam Arrived in Amsterdam、Bernard Ballooned in Barcelona・・・
日本もでてきます。「ケビンは京都で正座した」
★★★ |
アニタ・ローベルさんの絵
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