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[2003年5月]
No.05


オススメ度 ★〜★★★
バーバパパのたんじょうびBarbamama's Kitchen
作・アネット・チゾン&タラス・ティラー 訳・やました はるお 講談社
今日はバーバパパの誕生日、バーバママは、はりきってケーキを作っていた。


11ぴきのねこ 作・馬場 のぼる こぐま社
「とらねこたいしょう」を頭に11匹ののら猫達はいつも お腹がぺこぺこ。 たった一匹の小さな魚を細かく11等分して 食べたが満腹にならない。 ある日、「ずっとむこうに、怪物みたいな大きな魚がすんでいる」と聞き、出かけていった。
11ぴきのねこたちは、少し間抜けのようでてちゃっかりしていて、可愛いらしくて、憎めません。 せっかく大事にとっておいたのに、食べちゃ駄目じゃない!大きな魚が可哀想なのに、満足げなねこ達を見ていると、 ほのぼのとして、笑いました。
★★★11ぴきシリーズ 私の中の2位


11ぴきのねこと へんなねこ 作・馬場 のぼる こぐま社
水玉模様の、へんなねこ。空とぶ船に乗ってやってきた、宇宙猫らしい。11ぴきの猫が、宇宙船の修理を手伝うと、 へんなねこはお礼に魚を大量に捕まえてくれた。宇宙旅行をしてみたい11ぴきのねこ達は、へんなねこが留守のうちに、宇宙船に乗り込んで隠れる。 
がやがやニャゴニャゴ。わいわいニャゴニャゴ。ぺたぺたニャゴニャゴ。11匹の楽しい様子が伝わってくるね。 へんなねこの、ガイジンっぽいしゃべり方もおもしろいね。バイタリティー溢れる11匹のねこを、手玉にとるねこって凄いですね。
★★★11ぴきシリーズ 私の中の一位


11ぴきのねことぶた 作・馬場 のぼる こぐま社
旅に出た11ぴきのねこが、ぶた(?)の家に勝手にあがり込み掃除をして自分達の住み家にした。そこへ、「ここはおじさんの家」というぶたが現れたが  ねこ達は譲らない。ぶたは、仕方なく自分の家を作り始め、ねこたちも手伝う。
「ああ、ダメじゃない!横取りしちゃ!ほうらね」という結末だけど、憎めないちゃっかりねこたち大好きです。
★★★


11ぴきのねことあほうどり 作・馬場 のぼる こぐま社
11匹のねこのコロッケ屋さんに、一羽のあほうどりがやって来た。コロッケに飽きて、鳥の丸焼きが食べたい11匹は舌なめずり。 あほうどりは国に兄弟が11匹いるという。「しょくん、われわれは、アホウドリ君の国へ行ってコロッケをつくってあげようじゃないか」
ミイラとりがミイラになっちゃった。
★★★


ベーコンわすれちゃだめよ! 作・パット・ハッチンス  訳・わたなべ しげお  偕成社
Don't Forget The Bacon!
お母さんに おつかいを頼まれた 男の子。「たまご、ケーキ、なし、ベーコン・・・」とつぶやきながら、 歩いて行くうち、おつかいの内容が見たものに変わってしまう。 全然別なものを、買った帰り道、間違いに気づき 買いなおす。
ベーコンだけは、別の品に代わらなかったのに、買うのを忘れちゃったね。
原文では、英単語のゴロやフレーズを楽しめるようです。

★★★


ぎょうざつくったの 作・きむら よしお 福音館
お父さんとお母さんが留守の間に、餃子を食べたくなった。そこで6人で、台所中ひっかきまわして作り始めた。  気分は最高、楽しく作るが、見栄えが悪く食べずに帰るという、 そこへ、救世主、お母さんが帰宅する。
絵に迫力があります。表紙裏の 顔の百面相もインパクトがあって楽しいです。


うさぎのいえ  再話・内田 莉莎子 絵・丸木 俊 福音館
A Rabbit's Little House
うさぎの家が、きつねに盗られる。うさぎが、泣いていると犬と羊が来て、きつねを 追い出そうとする。 だが、きつねは、狼の声色で「ずたずたにしてやる」とあっさりと蹴散らす。そこへおんどりがやってきた。
犬や羊ができなかった事も、おんどりが成功します。見かけではなく、よく考えて行動することが 大切なのですね。ロシア民話 
★★


ケーキができたわけ 作・さとうわきこ 女子パウロ会
クリスマスの前夜、三人の泥棒達は、おいしいケーキを 焼いてもらおうと、 元気ばあちゃんを ぐるぐるまきにして、 泥棒達の家へ連れて行った。 「そんなことなら まかしときな」と ばあちゃんは、 泥棒達に 必要な道具や 材料を 集めさせ、 ケーキを2つ焼いた。大きい方が 爆弾入りで、小さい方は 正直者になる薬がはいっている
泥棒達も、クリスマスの日は、ケーキを食べたくなるんだね。
★★


がいこつさん 作・五味太郎 文化出版局
眠ろうとしている がいこつさんは、何かを 忘れている気がして眠れない。何を忘れているのか、街へ探しに散歩へ出た。 そして デパートのトイレの 鏡の前でやっと思い出す。
寝る前にはとても大事な、歯磨きすることを、忘れていたんだね。 最初の ページには、 しっかり歯ブラシが 描かれていたのを 見逃してました。
★★


14ひきのひっこし 作・いわむら かずお 童心社
14ひきシリーズの1作目。おとうさん おかあさん おじいさん おばあさん、そしてきょうだい10匹。14匹のねずみの家族の物語。 森の奥へと引っ越し家族 力をあわせて、家をたて水道をひき橋をかける。
シリーズ1作目、家族の愛と団結力、そして自然と共存する生活が素晴らしいですね。
★★★


14ひきのかぼちゃ 作・いわむら かずお 童心社
おじいさんにもらった、命の粒、かぼちゃの種。子どもたちが育て、守り、世話をしている。 見事なかぼちゃができるまで、季節も少しずつかわっていく。
かぼちゃの芽 なかなかでない 「本当にいきてるのかな?芽が出たよ、生まれたよ」 生命の息吹や成長の様子、収獲することの喜び、自然への愛が静かに語られています。
★★★


14ひきのさむいふゆ 作・いわむら かずお 童心社
寒い冬、14匹は、暖かい部屋でそりを作る者、とんがり帽子ゲームを作る者、台所ではおばあちゃんが お饅頭を作っている。雪がやんで、外でそりあそびを始める。
14匹は、寒い冬だけど、その季節ごとの楽しみ方を知っています。雪だるまが  ネズミの形で可愛らしいですね。
★★★


ごんぎつね  文・新美 南吉 絵・黒井 健 偕成社
ごんは、イタズラばかりする子狐だった。兵十が獲ったうなぎを奪ったが、後に、病気のおっ母に食べさせようとしていたこと、 食べられずに死んだ事を知り、自責の念にかられ苦しむ。ごんは、償いに毎日きのこや栗を こっそり置いてきたが、 気持は伝わらないままだった。そしてある日、ごんの姿を見つけた兵十は 火縄銃で撃ってしまう。 「ごん、お前だったのか。」ごんは ぐったりと 目をつぶったまま頷いた。
(ごんは死んだのだと思っています。) 死んで初めてわかり合えたごんと兵十、心が通じあうことは、難しいですね。、 理解し合えたのに、もう会えないなんて、とても皮肉です。
昭和7年の名作中の名作です。教科書(小学4年生)にも載りました。

★★★


手ぶくろを買いに 文・新美 南吉 絵・黒井 健 偕成社
雪で遊んで冷たくなった坊やの手をみて、母さん狐は 手袋を買おうと思った。 坊やの片手を人間の手にかえ、町で帽子屋さんを探し、手を戸の隙間からだして、 手ぶくろ頂戴と言うようにと、送り出した。しかし、子狐は、誤って狐の手の方を出してしまった。
坊やに暖かい手袋を・・・という親の気持ち、きつねだと知っていて手袋を売った帽子屋さんの暖かさ。 そして、品のある美しい日本語が静かに優しく語りかけて来ます。
★★★


12月24日 作・黒井 健 白泉社
北の果ての国にある、サンタさんのお家に 12月24日の朝がくる。朝食をすませ、トナカイに挨拶、 「おはよう、今日はしっかりたのむよ。」夜の出発の準備を 淡々とはじめる。「さあ、夜が明ける前に、みんなのもとへ」
やっぱり絵がすばらしいですね。北の果ての国の空気の冷たさ、凛とした静寂が伝わってきます。 絵なのに、音や温度が伝わってくるから不思議です。
★★★


ねずみくんのおんがくかい 文・あさの ななみ 絵・中村 景児  PHP研究所
動物村では、もうすぐ音楽会がある。倉庫から 太鼓、シンバル、 ラッパを出してみたが、小さな ねずみくんには、重くて持てない。いじけて、泣いているねずみくんが みんなの練習を 覗きにいって、選んだ楽器は?


まほうのえのぐ 作・林 明子  福音館
おにいちゃんの大切な絵の具を借り、よしみは絵を描いていた。そこへ、りす、からす、ねずみが、やって来て、 絵の具をくわえて森の中へ行ってしまう。よしみが、追いかけていくと、動物達は、絵を描いていた。よしみは、動物達といっしょに 絵を描きはじめた。よしみが描いた絵はこの楽しい出来事だった。
大事なお兄ちゃんの絵の具をとられて、必死に取り戻そうとする顔、 動物達と絵を描く楽しそうな顔、いい表情ですね。
★★★


クジラの跳躍 作・たむら しげる メディア・ファクトリー
Glassy Ocean
海はガラスで できていた。緑色の 海の上を歩く老人とネコは、クジラの跳躍の 前兆をみつける。海から顔をだした クジラは 止まったように ゆっくりと、少しずつ姿を あらわしていく。 クジラの跳躍は とても美しく、ほんの一瞬だった。 「ああ、この光景、どこかで見覚えがある」
おじいさんに なった自分自身を、船上にいる子供の頃の 自分が見ている。
時間の流れと デジャヴ、思い出の美しさ、癒されます。船上の子供は モノクロであるのに対し 、海の緑が きれいです。
★★★


おばあちゃんのビヤホールはこわいよ 文・松谷 みよ子 絵・宮本 忠夫 ポプラ社
おばあちゃんは ベチュニアの花の鉢にビヤホールを開店させた。小さな看板とビールを入れた物をおいた。次の朝、見ると ビールの中に なめくじが、この世から さようならをしていた。怖い、怖い、あの世行きビヤホール。 (なめくじは、ペチュニアの葉を 舐めて枯らしてしまう)
他 作品「モモちゃんとアカネちゃんシリーズ」「ふたりのイーダ」「龍の子太郎」「いないいないばあ」
★★★


くまとハンフリー 文・ジャン・ウォール 絵・ウィリアム・ジョイス 訳 山内 智恵子 徳間書店
Humphrey's Bear
ハンフリーはクマのぬいぐるみを抱いて寝る。パパは、「もう、抱いて寝るのは、やめさせたら」と、言った。 ハンフリーが寝つくと、クマは大きくなって冒険へ連れて行ってくれる。
実は、クマはパパのおさがり、パパが子供の頃は、このクマと遊んでいたのです。 子供にとって、寝る前の儀式ってとても大切なことですよね。


おばけのいちにち 作・長 新太 偕成社 
カミナリが怖くて眠れなかった可愛い恥ずかしがりやのおばけ。丘の上の 普通の一軒家に住み、買い物に行ったり、 本を読んだり、野球をしたり、三角のパンツを 洗濯したりする。 おばけの 一日の話。
いつも、夜に登場のおばけが、昼間 何をしているのか? 想像しただけで、楽しいですね。
★★★


くもの日記ちょう 作・長 新太 ビリケン出版
雲(本人?)が、色々な所へ行ったり、色々な形になったことが 絵日記になっている。流氷になったり、チョウチョウに なったり、 かき氷の中に 入いったり。天気予報の おじさんがこの雲は こっちの方へ行くでしょうと言うが、人間の言いなりにはならない。 と反対の方へ走って行く。
季節感がある日記です。雲が日記を 書くという発想が、たまらなく 楽しいですね。
★★★


しんくんとへんてこライオン 作・長 新太  小学館 
しんくんが テクテク 歩いていると、へんてこなライオンに会う。ライオンは 色々なものに、変身する。。


 

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