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パット・ハッチンス
Pat Hutchins


1942年イギリス生まれ。リーズ美術専門学校卒。イラストレーター。「ロージーのおさんぽ」 で絵本作家としてデビュ。」

1974年 「風がふいたら」でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。

兄弟関係の楽しさ、おもしろさ、辛さがさり気なく描かれていて、 子供の成長を暖かく見守る周りの家族の愛情あふれたお話ばかりで大好きです。 最初の場所からスタートし、遠くへ行ったようでて、最後にはまた 元の最初の場所に戻っているようなお話しも好きです。(何言っているかわかりますか?)






ビリーシリーズ

兄弟関係の辛さ楽しさ、家族の愛情いっぱい。
ビリーは無敵なイタズラ大好き赤ちゃん。


オススメ度 ★〜★★★
せかい一わるい かいじゅう 訳・乾 侑美子 偕成社
Very Worst Monster by Pat Hutchins,1990
ヘイゼルに弟ビリーができた。まわりはビリーばかりをちやほやする。そこで、「世界一、悪いかいじゅうは 私よ」とヘイゼル。 ヘイゼルがいくら言っても誰も聞いてくれない。 
★★★


いたずらかいじゅうは どこ? 訳・乾 侑美子 偕成社
Where's the Baby by Pat Hutchins, 1991
かいじゅうビリーが家の中じゅうを、イタズラして歩きまわる。家族が探しに行った時にはもう別の部屋へ行った後。 ビリーの祖母が、さすがわしの孫だと いたずらぶりを大絶賛。
家の中が滅茶苦茶になっているのに ビリーの家族は、怒らず寛容でおおらかです。息子達は次に出てくるイタズラは どんなのか、ワクワクしていました。もうここまでイタズラしたら あっぱれ ですね。
★★★


いたずらかいじゅうビリー! 訳・乾 侑美子 偕成社
SILLY BILLY! by Pat Hutchins,1993
姉かいじゅうヘイゼルが遊んでいると、弟の赤ちゃん かいじゅうビリーが「ぼくも、ぼくも」とやってくる。 そして、家族から「まだ小さいんだから やらせておあげ」といわれる。へイゼルはその遊びを諦めて次の遊びを始める。 するとまたビリーがやってくる。
下の子に邪魔ばかりされている上の子に読んであげたいですね。 子供って、お友達や周りがしていることの方が、よく見えたりしますね。最も、大人だって、 隣の芝生は青かったりするわけですが・・・。
★★★


いたずらビリーとほしワッペン 訳・乾 侑美子 偕成社
Three-Star Billy by Pat Hutchins, 1995
「行きたくない」と困らせたビリーがとうとう幼稚園に行く。ビリーは、ぎょっとする絵を書き、やかましく歌い、 滅茶苦茶なダンスをする。 先生に怪獣らしくてすばらしい、と褒められ、星ワッペンをもらう。
★★★


いたずらかいじゅうのたんじょうび 訳・乾 侑美子 偕成社
It's My Birthday by Pat Hutchins, 2000
お誕生日プレゼントを、友達に貸せず一人占めのビリー。一人で遊べないゲームが届き、自分が一人ぼっちであることに気づく。
ビリーの家族も友達もみな優しい人ばかりです。怒るのではなく、待つのです。見習いたいものですよね。
★★★






ティッチシリーズ

ティッチは3人兄弟の末っ子。あとからきた者の悲哀がたっぷりのお話。
でもそこは、さすが3人目、逞しい!

ティッチ 訳・石井 桃子 福音館
Titch by Pat Hutchins, 1975
兄さんピートと ねえさんのメアリは、大きな 自転車を 持っていた。でも ティッチが 持っていたのは 三輪車。 ピートとメアリは 木の上まであがる 凧を持っていた。でもティッチが 持ってたのは・・・
うまくいくものですね。
★★★


ぶかぶかティッチ 訳・石井 桃子 福音館
You'll Soon Grow into them,Titch by Pat Hutchins,
ピートが「ぼくの 古いズボンを あげるよ、ぼくには小さすぎるんだ」 メアリが「私の 古いセーターを あげるわ、私には小さいの」でもティッチには 少し大きくてぶかぶか。ティッチは 新しい洋服を  買ってもらい それを着て、産まれたてホヤホヤの赤ちゃんを 連れて帰ったお母さんを出迎える。
末っ子ティッチにも、小さい兄弟ができる日がくるなんて、さぞ嬉しいことでしょう。 お兄さんになったという誇らしげな顔と、そしてプレゼントが可愛らしいですね。 お兄ちゃんの受け売りだというのがたまらないですね。
★★★


きれいずきティッチ 訳・石井 桃子  福音館
Tidy Titch by Pat Hutchins,
ティッチの部屋は きれいなのに、お姉ちゃん、お兄ちゃんの部屋は汚い。お母さんに 片付けなさいと いわれた兄姉に「手伝うよ」とティッチ。
お兄ちゃんやお姉ちゃんの 捨てるものは、どれもこれも 魅力的でしかたありませんよね。
★★★






おたんじょうび おめでとう! 訳・わたなべ しげお  偕成社
Happy Birthday, Sam
誕生日をむかえた 男の子は まだ 小さくて、スイッチに 手がとどかない。自分の タンスの洋服にも 手がとどかない。 風呂場の蛇口にも とどかない。そこへ おじいちゃんからの 誕生日プレゼントが届く。小さい椅子だった。
このプレゼントがまたまたナイスです。
★★★


おまたせクッキー 友だちとたのしいおやつ 訳・乾 侑美子 偕成社
The Doorbell Rang by Pat Hutchins,1987
お母さんお手製の12枚のクッキー。ビクトリアとサムが 食べようとしたら、ピンポーンと ベルがなって 友だちがやってきた。 「3枚ずつだね」と食べようとしたら ピンポーン、 また 友達がやってきた。一人1枚ずつ わけたところで、ピンポーンと またベルがなる。
★★★


ベーコンわすれちゃだめよ! 訳・わたなべ しげお  偕成社
Don't Forget The Bacon!,1977
お母さんに おつかいを頼まれた 男の子。「たまご、ケーキ、なし、ベーコン・・・」とつぶやきながら、 歩いて行くうち、おつかいの内容が見たものに変わってしまう。 全然別なものを、買った帰り道、間違いに気づき 買いなおす。
ベーコンだけは、別の品に代わらなかったのに、買うのを忘れちゃったね。
原文では、英単語のゴロやフレーズを楽しめるようです。

★★★


トムとサム 訳・きむら ゆりこ ほるぷ出版 
TOM and SAM by Pat Hutchins,1968
大の仲良しのトムとサムが、ある日ライバル意識を燃やし競い合う。 仇同士にも見えず、友達にも見えない二人。 仲直りの方法とは・・・。
まるで、漫才コンビのような、トムとサム。楽しくて笑えます
★★★


ピクニックにいこう 訳・たなか あきこ 徳間書店 
We're Going on a Picnic! by Pat Hutchins,2002
いい天気なので、ピクニックに行くめんどり、かも、ガチョウ達。ところが、かごの中のお弁当は空っぽ。 もう一度、お弁当の用意をして出かけた。
絵の隅々に犯人が隠れていて、お弁当を食べているのに、めんどりたちは気づかない。 子供たちが、「ほら、食べられているよ〜」って。 楽しい本でした。
★★★



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