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民話・昔話


オススメ度 ★〜★★★


ロシア民話

おおきなかぶ A.トルストイ再話 訳・内田 莉莎子 絵・佐藤 忠良 福音館書店
The Turnip-an old Russian tale
抜けないないおおきなかぶを、ひっぱって、ひっぱって、次々と助っ人が登場する。
言葉のフレーズのくりかえしがたまらなくいいですね。 これを読んだ後は、家で「大きなカブごっこ」が始ります。登場人物を変えても楽しめます。
★★


うさぎのいえ  再話・内田 莉莎子 絵 丸木 俊 福音館
A Rabbit's Little House
うさぎの家が、きつねに盗られる。うさぎが、泣いていると犬と羊が来て、きつねを 追い出そうとする。 だが、きつねは、狼の声色で「ずたずたにしてやる」とあっさりと蹴散らす。そこへおんどりがやってきた。
犬や羊ができなかった事も、おんどりが成功します。見かけではなく、よく考えて行動することが 大切なのですね。 
★★


空とぶ船と世界一のばか
文・アーサー・ランサム 絵・ユリー・シュルヴィッツ 訳・神宮 輝夫 岩波書店
THE FOOL OF THE WORLD AND THE FLYING SHIP BY Arthur Ransome ,1968
「空飛ぶ船を持ってきたものに王女を嫁にやる」と、王様のおふれを聞いて 無邪気な世界一のバカが旅に出た。 旅先で会った老人のお告げに従って、空飛ぶ船を手に入れる。途中で不思議な7人の男達を 船に乗せ 城へとやってきた。 王様は、ただの田舎者に 嫁にやるのが惜しくなり、無理難題を言って追い払い、船だけを手に入れようとする。 7人の男達は、不思議な力で無理難題をやってのける。
1969年、コルデコット賞受賞
絵本にしては長編でしたが、読み応えあります。不思議な男達のすばらしい活躍にホレボレ。 神様は無邪気な人間が好きだから、最後には何もかもよいようにしてくださるハッピーエンドです。

★★★




ウクライナ民話

てぶくろ 絵・エフゲーニ ラチョフ  福音館
おじいさんが落としたてぶくろに、ねずみ、かえる、 うさぎ、きつね、おおかみ、いのしし、くま 通りかかった動物たちが誰かが落とした手袋に、入っていく。
★★★




リトワニア民話

パンのかけらとちいさなあくま  再話・内田 莉莎子 絵・堀内 誠一   
A Loaf Bread-Folktale from Lithuania
小さな悪魔が、貧乏な木こりのお弁当(パンのかけら)を盗んで大きな悪魔達に自慢する。 ところが大きな悪魔達はかんかんに怒り「 木こりにお詫びし、木こりのために働き、役立つまで帰ってくるな」と言う。
悪魔でもいい悪魔のお話です。
★★




ポーランド民話

くった のんだ わらった  再話・内田 莉莎子 絵・佐々木 マキ  福音館   
Full Stomach, Much Drink and Homeric Laughter-A Polish Folk Tale, 1976
ひばりの夫婦は、巣の下を掘り返すモグラを追い払って欲しいと、とオオカミにお願いする。 オオカミは「ご馳走を食べさせてくれたら」と引き受ける。ご馳走を食べたら今度は「ビールを飲ませてくれたら引き受ける」と言う。
★★




ノルウェーの昔話

しごとをとりかえたおやじさん 再話・山越 一夫 絵・山崎 英介  福音館1974 
The husband who was to mind the house-from a Norwegian Folktale こどものとも167号
おかみさんのやることが気に入らず、がみがみ怒るおやじさん。おかみさんは、家事と牧草を刈る仕事を交換しようと申し出る。おやじさんは、 大喜びで家事をしたものの失敗の連続で、最後は牛と宙吊りになる。
るすばんをしたオルリック(デビッド・マッキー)と同話




インド民話

ラン パン パン
マギーダフ再話 絵・ホセ アルエゴ,アリアンヌ ドウィ 評論社
クロドリの女房が王様の家来につかまり、城へ連れていかれた。 クロドリの亭主は、ねこ、アリの大群、木の枝、川などを 耳の中へいれて城へむかう。
★★




モンゴル民話

スーホの白い馬 再話・大塚勇三 絵・赤羽 末吉 福音館
モンゴルの草原に、心優しい少年スーホと兄弟のように仲の良い白い馬がいた。ある日、殿様の目にとまり、白い馬は騙し取られてしまう 。白い馬は、スーホに会いたい一心で、たくさんの矢を射られながらも戻ってくる。白い馬は弱って死んでしまう。
愛するものへの深い気持、愛するものを失ったときの悲しみ、泣かずにはいられません。
★★★




インディアン民話

太陽へとぶ矢 作・ジェラルド・マクダーモット 訳・神宮 輝夫 ホルプ出版
Arrow to The Sun 1974
太陽の神が、大地に命の矢を放ち、男の子が産まれる。男の子は父親を探す旅に出てあらゆる 試練に耐えていく。太陽の力が漲ぎった男の子は、再び大地へ「たいようの心」を持って帰る
母性からの自立、父性への憧れ、そして、大事なものを確認し再び母性へ帰巣するお話です。
★ 1975年コールデコット賞受賞


とうもろこしおばあさん  秋野 和子再話 絵・秋野 亥左牟 福音館
村にやって来たおばあさんは、泊めてくれたお礼に、美味しいトウモロコシのパンを焼く。若者が、こっそり付けて行くと、 おばあさんは、足を掻いてトウモロコシを出していた。 見られてしまったことに気づいたおばあさんは、 自分の命とひきかえに村にトウモロコシをもたらす。
つるの恩返し、インディアンバージョンってところでしょうか・・・
★★★




ジプシーの昔話

なんでも見える鏡 訳・内田 莉莎子 絵・スズキ コージ 福音館
Wszystkowidzace Lusterko   フィツォフスキ再話
世界中のものを 映し出す魔法の鏡を持つ王女。その王女から 隠れきれたら、夫になれるという。 ジプシーは3回目の挑戦で 王女の心に入いることができた。




中国の昔話

マーリャンとまほうのふで 作・ホン・シュンタオ 絵・わかな けい 訳・君島 久子  偕成社
マーリャンは、絵がとても上手だったが、貧しくて筆を持っていなかった。 ある夜、白いひげの仙人に、描くものが本当のものになるという魔法の筆をもらう。 マーリャンは、貧しい人々のために、絵を描きつづけるが、噂が欲深な役人の耳にはいる。

★★★


ひゃくにんのおとうさん 再話・譚 小勇・天野 祐吉 絵・譚 小勇  福音館2000  
The wonderful jar by Tan Xiao Yong,2000 こどものとも174号
働き者の若い夫婦は、物を一つ入れると、百個に増えるという不思議なかめ(瓶)を見つけた。 100個になった笠や鉄なべを村人に配るうち噂が広まり 威張った地主が横取りにやって来る。 地主がろうそくの火を瓶に落すと大火事に、火を消そうと水をかけると洪水になる。 騒ぎを聞きつけてやってきた地主のおとうさんが 瓶を覗き込んだ。
ほうら、やっぱり。そこいらじゅうに、地主のお父さんがうじゃうじゃ。 あれからどうしたんでしょうね? クローンおとうさん、結構怖いですね。笑
★★




日本の昔話

さんまいのおふだ  再話・水沢 謙一 絵・梶山 俊夫 福音館 (1978)
Three Magic Amulets - an Old Japanese Tale
おばばに食べられそうになった小僧は、便所の神様にもらった三枚のお札を持って逃げる。 順に、後ろにお札を投げ、ピンチを切り抜け和尚さんの所まで辿り着く。
おばばの追いかける迫力が凄くて、スリル満点です。5歳の息子は怖くて忘れられないとぼやいていました。
結びの言葉、「いちごさかえたなべのした ガリガリ」の「いちごさかえた」は、 一生涯栄えたという意味。昔話などの結びの決まり文句で「めでたし、めでたし」などと同じ意味。 「なべのした」の意味はわからなかった。新潟の昔話

★★★




グリム童話(ヴィルヘルム・グリム)

ミリー(天使にであった女の子のお話)
 絵・モーリス・センダック 訳・神宮 輝夫 ほるぷ出版 
Dear Mili by Maurice Sendak,1988
幸せに暮らす母と女の子の村に戦が迫る。母は、「3日たったら戻っておいで」と 女の子を森の奥へと逃がす。森で、聖ヨセフ、守護天使に会い過ごし 戻ると、30年がたっていた。
1816年、グリムが少女に贈った話が150年ぶりに発見されたものです。センダックさんが5年がかりで絵を描いたそうです。
★★★


ほしのぎんか     絵・シュチェパーン・ザブジェル 訳・佐々木 元 フルーベル
Die Sterntaler ,1969
一人ぼっちの女の子は、着ている洋服とパンしかない。女の子は貧しい身なりのおじさんにパンをあげ、ふるえている子供に 服をあげ、とうとう裸になる。その時、たくさんの星が降り、星は銀貨になり、女の子は幸せに暮らした。
★★





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