なべ塾

なべ塾読み聞かせもくじ著者別索引


ローレン・チャイルド
Lauren Child


イギリス、ウィルトシア州育ち。落書きのような絵、布、パソコン、写真、様々な素材の コラージュ(貼り絵)、活字の表現が新鮮で大胆で個性的。

1999年「あたし、クラリス・ビーン」でスマーティーズ賞。
2001年 「ぜったい たべないからね」でケイト・グリーンーウェイ賞。

貼り絵は今にも浮き上がってきそうな立体感があります。 文字と絵が重ねてあったり、絵を組み込んで文があったり、文がうねうねに波打ってたり、見ているだけでも 踊りだしそうな楽しい絵本です。


オススメ度 ★〜★★★





ぜったいたべないからね    訳・木坂 涼 フレーベル館 2002
I WILL NOT Ever, Never Eat a Tomato by Lauren Child,2002
妹は、好き嫌いが激しい。そこで、兄は 妹の嫌いなものに、色んな名前をつける。  「にんじん」は「木星からきたえだみかん」。 「まめ」は「あめだまみどり」。  「トマト」は、「まんげつぶちゅっと」。
この食べ物にどんな名前をつけるのか?ワクワクします。 ローレン・チャイルドさんの絵本はこれが初めてだったので、貼り絵や字体に新鮮な印象を受けました。
★★★


ぜったいねないからね    訳・木坂 涼 フレーベル館 2002
I am NOT sleepy and I WILL NOT go to bed by Lauren Child,2001
絶対に寝ないと言いはる妹を、ねかしつける兄。3匹のトラに、寝る前のイチゴミルクをいれたり、 歯ブラシをらいおんにかじらせたり、クジラとお風呂にはいったり、奮闘する兄。
寝る前の儀式を1つずつ、きちんと付き合う優しいお兄ちゃん。
★★


ぜったいがっこうにはいかないからね  訳・木坂 涼 フレーベル
I am Too absolutely small for school by Lauren Child,2004
あたしはまだ大きくないし、学校へ行ってる時間もないし、数も10まで数えれば十分、と学校に行きたがらない妹に、 とうとう初登校の日がやってきた。
新しい環境に不安を感じる妹、その気持ちがよくわかるお兄ちゃんの 絶妙なやりとり、なんだかんだと理屈をこねる理屈にも大笑いです。
★★★






クラリス・ビーンシリーズ



あたし クラリス・ビーン  訳・木坂 涼 フレーベル
Clarice Bean That's Me by Lauren Child,2002
お姉ちゃんのマーシーも、思春期のお兄ちゃんも自分の部屋があるのに、クラリス・ビーンは弟のミナルと 兼用。静かな場所にいたいと思っても庭にはロバート・グレンジャーがやってくる。 夕食の時、ミナルと喧嘩して、スパゲッティを頭からかけた罰として3時間も部屋に閉じ込められた。
腕時計持ってないからペンで描いちゃったという、キャラ(?)のクラリス・ビーン、 家族や友人を冷静に観察しているのが面白いです。
★★★ 1999年 スマーティーズ賞。


あたしの惑星! クラリス・ビーン  訳・木坂 涼 フレーベル
What Planet Are You From Clarice Bean? by Lauren Child,2001
ウィルバートン先生は、「環境」について宿題をだした。 普段、行動をおこさない兄のカートンが「自然破壊をくいとめる」と言って木の上で抗議を始める。
「家の真上には大きな穴が開いていると思う、お姉ちゃんがヘアスプレーを使いすぎるから」 こんなフレーズも、クラリス・ビーン独特の観察眼で好きです。
★★★








わたしペットをかいたいの  訳・中川 ひろたか PHP  
I want a Pet by Lauren Child,1999
ペットを飼いたい女の子は どんな動物が良いか 家族に相談する。 自分が食べられたり、まねされたり、掃除が大変なペットは嫌だった。ペットショップのおばさんが薦めたペットは卵だった。
色々な動物の嫌な点をとりあげて 話がすすみ愉快です。 タコは一歩、歩くと8つ足跡がつき掃除が大変だから嫌だなんて 感心しながら大笑いです。それにしても、何の卵なのでしょうね。
★★★


いたずらハーブえほんのなかにおっこちる 訳・中川 ちひろ フレーベル館 
Who's afraid of the big bad book by Lauren Child ,2002
ハーブは絵本が大好き。ある夜、本を開いたまま寝てしまい、 目覚めると(トルストイの)3匹のクマの家に居た。 ハーブはおとぎばなしの森を通り、舞踏会が開かれているお城へ行った。 昔、いたずらで、おきさき様にはヒゲを落書きし、王様の椅子や王子を切り抜いたので、 絵本の中は大騒ぎになっていた。
傑作です。トルストイの3匹のクマ、ヘンデルとグレーテル、 グリム童話のラプンツェル、長靴をはいたネコ、シンデレラと次から次へ有名なお話が登場します。 自分が貼り付けた電話に追い詰められ、スリルや迫力も満点。 床に穴を作り 次のページに飛び込む所に、本当に穴があいているのもユーモラスです。 小さいときに絵本へ落書きしたことはあるだろうけど、もしこんな話があったとしたら・・・。 本へイタズラするのはやめましょうね。
★★★


ペットになりたいねずみ 訳・木坂 涼  フレーベル館 
That pesky rat by Lauren Child ,2002
薄汚れたゴミ箱に住み、スナック菓子の寝袋で生活するドブネズミは、誰かのペットになり 名前をつけてもらいたかった。ある日、目の悪いミスター・フォーテスキューが、そのドブネズミを ネコだと思ってペットにする。
ペット達から「ペットの暮らしも楽じゃない」と聞きながらも ペットになりたいねずみのお話。もしかして、ペットはこんな風に人間を見ているのかもしれない ね。
★★★



◆戻る   ◆もくじへ   ◆HPトップへ