ぐりとぐらのおおそうじ 作・なかがわ りえこ 絵・やまわき ゆりこ 福音館 2002
Guri and Gura make a spring house cleaning by Rieko Nakagawa ,2002
| 春になり うちの中は埃だらけ。マフラーを 埃よけのマスクにし
ゴーグルをかけ 大掃除を始めた。ぼろきれや着れなくなった洋服を体にまきつけ、
雑巾がわりになって床を滑るぐり。 手や足にまきつけて、ほうき・はたきになるぐら。
すごい格好の ぐりとぐらを お化けだと思ったウサギたちがやってきた。
春になると なんだか嬉しくて お部屋の大掃除をしたくなりますね。
それにしても 豪快な大掃除に 子供たちも大笑い。 こんな掃除なら 喜んで手伝ってもらえそう。
★★★ |
ぐりとぐらとすみれちゃん 作・なかがわ りえこ 絵・やまわき ゆりこ 福音館 2000
Guri and Gura and Sumire-chan by Rieko Nakagawa ,2000
| すみれちゃんが持ってきた大きな「すみれかぼちゃ」。 空に「えいっ」とほおり投げ 落ちたひょうしに真っ二つ。
ぐりとぐら、すみれちゃん、森の動物たちの料理作りがはじまり、美味しそうなごちそうができあがる。
すみれちゃんは実在する女の子で、4歳で脳腫瘍のため亡くなったそうです。
ぐりとぐらとかぼちゃが大好きだったそうです ★★★ |
6わのからす 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 佑学社 1988
Six crows by Leo Lioni ,1988 |
麦畑を耕す農夫はカカシを立て、麦をついばむ6羽のカラスを追い払おうとした。カラス達はおそろしいタコを作って怖がらせた。
反目しあって喧嘩するうち、ほったらかされた麦はしおれていった。見るに見かねたフクロウが仲裁にはいる。
フクロウ曰く「話し合いに手遅れはない、言葉は魔法使いさ」
谷川俊太郎さんは、言葉の魔法使いですね。素敵な言葉です。
★★★ |
とおい ところへ いきたいな 作・モーリス・センダック 訳・じんぐう てるお 冨山房
Very Far Away by Maurice Sendak ,1957
| 赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんは、マーチンの話を聞いてくれない。マーチンが聞くことに答えてくれる
「遠いところ」へ行くことにした。スズメは上品な人のいる「遠いところ」へ、ウマは夢の見れる「遠いところ
」へ、ネコは歌の歌える「遠いところ」へ、マーチンといっしょに行く。
「遠いところ」ってどんなところ?「それぞれ居心地のいい場所」を探した4人。
★★★ |
9ひきのうさぎ 作・せな けいこ ポプラ社 2004
| 9ひきの うさぎさんが たろうちゃんの 畑のキャベツを残らず食べた。
怒ったたろうちゃんは、 いたずらうさぎを 捕まえるが、ピンクのうさぎに「許してあげて」と言われて
うさぎさん達と いっしょにキャベツを作ることにした。 テンポのいいフレーズ、
収穫したキャベツをひとつずつ持つうさぎさんの後姿の貼り絵が かわいらしい。
★ |
はらぺこゆうれい 作・せな けいこ 童心社 1999 |
はらぺこゆうれいは、はらぺこで食べ物が欲しかった。太ったゆうれいが「人間をいたずらして脅かすと食べ物を供えてくれる」
と言うので一生懸命、杵と臼を使って脅かした。ところが、ひとりでに餅がつけるとあって、人間はもち米をいれ お餅をたくさんつかせた。
前半は中国の幽明録から引用し、後半はせなさんが考えたお話。
★ |
なかよしおばけと ちびちびおばけ 作・ジャック・デュケノワ 訳・おおさわ あきら ほるぷ出版
Les fantomes les petits galopins by Jacques Duquennoy,2002 |
なかよしおばけ4人組が 料理をしていると、ゴミ箱にすてたはずのティッシュがちびちびおばけ4匹になって、あちこち徘徊する。
読む部分はあまりありません。かわいい挿絵が漫画のように描かれています。
他おばけシリーズ有。 ★★ |
ふしぎなトイレくん 作・ニコラス・アラン 訳・山内 智恵子 徳間書店
The Magic Lavatory by Nicholas Allan,1990 |
きれい好きなおばさんは ジェフリーがおもちゃで遊ぶのを禁止している。ジェフリーが 魔法の薬でいたずらをしていたら、
おばさんは薬を トイレに捨ててしまう。魔法にかかったトイレは大暴れ。家具を食べ、家中を滅茶苦茶にしおばさんを 食べてしまう。
生き物になった不思議なトイレは、悪そうな顔なのに 憎めないチャーミングな奴。
魔法が解けて 普通のトイレに戻っていく時に、 映画の ET が 帰っていくシーンを 思い出しました。
★★ |
ちいさなろば 作・ルース・エインズワース 絵・酒井 信義 訳・石井 桃子 福音館
The Little Donkey by Ruth Ainsworth ,1961 |
クリスマスイブの夜、独りぼっちの小さなロバのところに サンタクロースがやってきた。足を痛めたトナカイのかわりに
ソリを引いて欲しいと頼まれる。 プレゼントを無事配り終わり、サンタがロバにクリスマスプレゼントは何が欲しいかたずねる。
最高のプレゼントをもらって良かったね。素敵なお話でした。
★★★ |
トンカチぼうや 作・いとう ひろし クレヨンハウス 1994 |
トンカチぼうやが トンカチで地面を叩いてみたら 静かな気持ちになる音が見えた。木を叩いてみたら もぞもぞする音が見えた。
水を叩いてみたら 明るい元気な音が見えた。
叩いた音のイメージが見開きの絵で描かれています。音を見るという趣向が素敵ですね。
★★ |
おおきな木のした だれかさんが とおる 作・いなば かつひこ 文化出版局 1992 |
朝から夜まで、大きな木の下を行きかう人々の話。木下で遊ぶ子供、休む人、泥棒まで・・・
軽井沢でオリジナルカードショップを経営するいなばさんの本。優しい絵で心が和みます。
★★ |
アリババと40人の盗賊 作・馬場 のぼる こぐま社 1988
| 誰もが知っている アラビアンナイトのお話。
挿絵を見るなり息子達は「11匹のねこの人の絵だ!」
馬場のぼるさんの 味のある アリババと40人の盗賊でした。
★★ |
たかい たかい らいおん 文・八木田 宜子
絵・長 新太 徳間書店 2002 |
公園のジャングルジムの上で らいおんが「たかいたかい」をしたら、たちまち子供の大行列。何回も何回も「たかいたかい」
をしているうち 面倒になり「おしまいだ」と叫ぶ。みんなびっくりしていなくなり らいおんは急に寂しくなった。
らいおんといえば、やっぱり長新太さんの絵ですね。
★ |
おつかい 作・さとう わきこ 福音館
The errand by Wakiko Sato,1993
|
外は雨、おつかいを頼まれた女の子は「足がぬれちゃう」「服がぬれちゃう」とぐずぐずしている。そのうち女の子は
「洪水になったらどうしよう?」とか「ボートがひっくり返ったらどうしよう?」とか想像する。
やっと女の子が重装備で玄関から出ると 外は晴れていた。
女の子が、何か言うたび、長靴やカッパを運ぶ猫やネズミの姿がとても健気で(?) かわいいです。笑える楽しいお話でした。
★★★ |
ケムエルとノアのはこぶね 作・ディック・ブルーナ 訳・まつおか きょうこ 福音館
Caleb and Noah's Ark by Dick Bruna ,1998 |
ノアのはこぶねのお話。 6色しかないディック・ブルーナの絵がまた淡々として シンプルでいいですね。
★★ |
オオカミと10ぴきの子ブタ 作・メアリー・レイナ 訳・久山 太市 評論社
Mr and Mrs Pig's evening out by Mary Rayner, 1977 |
夜、パパブタとママブタが出かけるので、子ブタ達のベビーシッタを呼んだ。
そのベビーシッタは 狼だった。 やがてお腹が空いた狼は 寝ている子ブタ ガースを オーブンに
押し込もうとした。 残りの9匹は 力をあわせて ガースを助け出し、狼を 捕まえる。
挿絵の中のベビーシッタは狼と一目瞭然なのですが、何故か、パパブタもママブタも気がつかないんです。笑
★ |
そらとぶテーブル 作・佐々木 マキ 福音館 2002
The Flying Table by Maki Sasaki,2002 |
不思議な空飛ぶテーブルは、行きたいところへ飛んでいくテーブルだった。行く先々で 友達が ひとりずつ増えてゆく。
★ |
たすけて ことば・田島 征三
写真・宮入 芳雄、 さとう あきら デザイン・山上 裕司 童心社 1995
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第二ゴミ処分場建設から 東京・日の出町の森を守りたいというメッセージ本。森に生きる小動物、植物の数々の写真、
生きようとする命が たすけて、たすけて、と悲鳴をあげる。
この本の売り上げは森を守る運動に使われているらしい。あれから10年弱、
調べてみたら、現在も訴訟中(2004.09) ★★ |
にげだした ひげ 作・シビル・ウェッタシンハ 訳・のぐち ただし 木城えほんの郷 2003 |
昔、ヒゲソリも鋏もない村があり、皆 ひげを長くのばしていた。バブンじいさんは、ねずみに かじらせていたが、ある日、ひげが逃げだした。
ひげはどんどん伸びて、村中に伸びていった。 ★ |
ハリィの山 作・ディヴィッド・H・シャピロ 絵・広瀬 弦 ブロンズ新社 2002
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乾いた荒野に暮らすハリィは、美しい緑色の山や湖、動物や小鳥と暮らしたいと思った。「お金があれば買えるのに」
と土を掘って黄金を探し始める。夢中で掘る穴のうしろに 山ができ 木が育ち始めたのにも気づかず、掘り続けた。
掘ることを諦めた時、辺りはハリィの望んだ風景になっていたが 気づかずに寝てしまう。
ハリィが目覚めた時の感動を考えるとワクワクしますね。でも、ハリィは目が覚めるのでしょうか?
★★ |
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