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[2004年8月]
No.24


オススメ度 ★〜★★★
ぐりとぐらのおおそうじ 作・なかがわ りえこ 絵・やまわき ゆりこ 福音館 2002 
Guri and Gura make a spring house cleaning by Rieko Nakagawa ,2002
春になり うちの中は埃だらけ。マフラーを 埃よけのマスクにし  ゴーグルをかけ 大掃除を始めた。ぼろきれや着れなくなった洋服を体にまきつけ、 雑巾がわりになって床を滑るぐり。 手や足にまきつけて、ほうき・はたきになるぐら。 すごい格好の ぐりとぐらを お化けだと思ったウサギたちがやってきた。
春になると なんだか嬉しくて お部屋の大掃除をしたくなりますね。 それにしても 豪快な大掃除に 子供たちも大笑い。 こんな掃除なら 喜んで手伝ってもらえそう。
★★★


ぐりとぐらとすみれちゃん 作・なかがわ りえこ 絵・やまわき ゆりこ 福音館 2000 
Guri and Gura and Sumire-chan by Rieko Nakagawa ,2000
すみれちゃんが持ってきた大きな「すみれかぼちゃ」。 空に「えいっ」とほおり投げ 落ちたひょうしに真っ二つ。 ぐりとぐら、すみれちゃん、森の動物たちの料理作りがはじまり、美味しそうなごちそうができあがる。
すみれちゃんは実在する女の子で、4歳で脳腫瘍のため亡くなったそうです。 ぐりとぐらとかぼちゃが大好きだったそうです
★★★


6わのからす 作・レオ・レオニ 訳・谷川 俊太郎 佑学社 1988 
Six crows by Leo Lioni ,1988
麦畑を耕す農夫はカカシを立て、麦をついばむ6羽のカラスを追い払おうとした。カラス達はおそろしいタコを作って怖がらせた。 反目しあって喧嘩するうち、ほったらかされた麦はしおれていった。見るに見かねたフクロウが仲裁にはいる。 
フクロウ曰く「話し合いに手遅れはない、言葉は魔法使いさ」
谷川俊太郎さんは、言葉の魔法使いですね。素敵な言葉です。

★★★


とおい ところへ いきたいな 作・モーリス・センダック 訳・じんぐう てるお 冨山房 
Very Far Away by Maurice Sendak ,1957
赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんは、マーチンの話を聞いてくれない。マーチンが聞くことに答えてくれる 「遠いところ」へ行くことにした。スズメは上品な人のいる「遠いところ」へ、ウマは夢の見れる「遠いところ 」へ、ネコは歌の歌える「遠いところ」へ、マーチンといっしょに行く。
「遠いところ」ってどんなところ?「それぞれ居心地のいい場所」を探した4人。
★★★


9ひきのうさぎ 作・せな けいこ ポプラ社 2004
9ひきの うさぎさんが たろうちゃんの 畑のキャベツを残らず食べた。 怒ったたろうちゃんは、 いたずらうさぎを 捕まえるが、ピンクのうさぎに「許してあげて」と言われて  うさぎさん達と いっしょにキャベツを作ることにした。
テンポのいいフレーズ、 収穫したキャベツをひとつずつ持つうさぎさんの後姿の貼り絵が かわいらしい。


はらぺこゆうれい 作・せな けいこ 童心社 1999
はらぺこゆうれいは、はらぺこで食べ物が欲しかった。太ったゆうれいが「人間をいたずらして脅かすと食べ物を供えてくれる」 と言うので一生懸命、杵と臼を使って脅かした。ところが、ひとりでに餅がつけるとあって、人間はもち米をいれ お餅をたくさんつかせた。
前半は中国の幽明録から引用し、後半はせなさんが考えたお話。


なかよしおばけと ちびちびおばけ
作・ジャック・デュケノワ 訳・おおさわ あきら ほるぷ出版
Les fantomes les petits galopins by Jacques Duquennoy,2002
なかよしおばけ4人組が 料理をしていると、ゴミ箱にすてたはずのティッシュがちびちびおばけ4匹になって、あちこち徘徊する。
読む部分はあまりありません。かわいい挿絵が漫画のように描かれています。
他おばけシリーズ有。

★★


ふしぎなトイレくん 作・ニコラス・アラン 訳・山内 智恵子 徳間書店
The Magic Lavatory by Nicholas Allan,1990
きれい好きなおばさんは ジェフリーがおもちゃで遊ぶのを禁止している。ジェフリーが 魔法の薬でいたずらをしていたら、 おばさんは薬を トイレに捨ててしまう。魔法にかかったトイレは大暴れ。家具を食べ、家中を滅茶苦茶にしおばさんを 食べてしまう。
生き物になった不思議なトイレは、悪そうな顔なのに 憎めないチャーミングな奴。 魔法が解けて 普通のトイレに戻っていく時に、 映画の ET が 帰っていくシーンを 思い出しました。
★★


ちいさなろば 作・ルース・エインズワース 絵・酒井 信義 訳・石井 桃子 福音館 
The Little Donkey by Ruth Ainsworth ,1961
クリスマスイブの夜、独りぼっちの小さなロバのところに サンタクロースがやってきた。足を痛めたトナカイのかわりに  ソリを引いて欲しいと頼まれる。 プレゼントを無事配り終わり、サンタがロバにクリスマスプレゼントは何が欲しいかたずねる。
最高のプレゼントをもらって良かったね。素敵なお話でした。
★★★


トンカチぼうや 作・いとう ひろし クレヨンハウス 1994
トンカチぼうやが トンカチで地面を叩いてみたら 静かな気持ちになる音が見えた。木を叩いてみたら もぞもぞする音が見えた。 水を叩いてみたら 明るい元気な音が見えた。
叩いた音のイメージが見開きの絵で描かれています。音を見るという趣向が素敵ですね。
★★


おおきな木のした だれかさんが とおる 作・いなば かつひこ 文化出版局 1992
朝から夜まで、大きな木の下を行きかう人々の話。木下で遊ぶ子供、休む人、泥棒まで・・・
軽井沢でオリジナルカードショップを経営するいなばさんの本。優しい絵で心が和みます。
★★


アリババと40人の盗賊 作・馬場 のぼる こぐま社 1988
誰もが知っている アラビアンナイトのお話。
挿絵を見るなり息子達は「11匹のねこの人の絵だ!」
馬場のぼるさんの 味のある アリババと40人の盗賊でした。

★★


たかい たかい らいおん 文・八木田 宜子 絵・長 新太 徳間書店 2002
公園のジャングルジムの上で らいおんが「たかいたかい」をしたら、たちまち子供の大行列。何回も何回も「たかいたかい」 をしているうち 面倒になり「おしまいだ」と叫ぶ。みんなびっくりしていなくなり らいおんは急に寂しくなった。
らいおんといえば、やっぱり長新太さんの絵ですね。


おつかい 作・さとう わきこ 福音館   The errand by Wakiko Sato,1993
外は雨、おつかいを頼まれた女の子は「足がぬれちゃう」「服がぬれちゃう」とぐずぐずしている。そのうち女の子は 「洪水になったらどうしよう?」とか「ボートがひっくり返ったらどうしよう?」とか想像する。 やっと女の子が重装備で玄関から出ると 外は晴れていた。
女の子が、何か言うたび、長靴やカッパを運ぶ猫やネズミの姿がとても健気で(?) かわいいです。笑える楽しいお話でした。
★★★


ケムエルとノアのはこぶね 作・ディック・ブルーナ 訳・まつおか きょうこ 福音館 
Caleb and Noah's Ark by Dick Bruna ,1998
ノアのはこぶねのお話。
6色しかないディック・ブルーナの絵がまた淡々として シンプルでいいですね。
★★


オオカミと10ぴきの子ブタ 作・メアリー・レイナ 訳・久山 太市 評論社 
Mr and Mrs Pig's evening out by Mary Rayner, 1977
夜、パパブタとママブタが出かけるので、子ブタ達のベビーシッタを呼んだ。 そのベビーシッタは 狼だった。 やがてお腹が空いた狼は 寝ている子ブタ ガースを オーブンに 押し込もうとした。 残りの9匹は 力をあわせて ガースを助け出し、狼を 捕まえる。
挿絵の中のベビーシッタは狼と一目瞭然なのですが、何故か、パパブタもママブタも気がつかないんです。笑


そらとぶテーブル 作・佐々木 マキ 福音館 2002
The Flying Table by Maki Sasaki,2002
不思議な空飛ぶテーブルは、行きたいところへ飛んでいくテーブルだった。行く先々で 友達が ひとりずつ増えてゆく。


たすけて   ことば・田島 征三
写真・宮入 芳雄、 さとう あきら デザイン・山上 裕司 童心社 1995 
第二ゴミ処分場建設から 東京・日の出町の森を守りたいというメッセージ本。森に生きる小動物、植物の数々の写真、 生きようとする命が たすけて、たすけて、と悲鳴をあげる。
この本の売り上げは森を守る運動に使われているらしい。あれから10年弱、 調べてみたら、現在も訴訟中(2004.09)
★★


にげだした ひげ 作・シビル・ウェッタシンハ 訳・のぐち ただし 木城えほんの郷 2003
昔、ヒゲソリも鋏もない村があり、皆 ひげを長くのばしていた。バブンじいさんは、ねずみに かじらせていたが、ある日、ひげが逃げだした。 ひげはどんどん伸びて、村中に伸びていった。


ハリィの山 作・ディヴィッド・H・シャピロ 絵・広瀬 弦 ブロンズ新社 2002
乾いた荒野に暮らすハリィは、美しい緑色の山や湖、動物や小鳥と暮らしたいと思った。「お金があれば買えるのに」 と土を掘って黄金を探し始める。夢中で掘る穴のうしろに 山ができ 木が育ち始めたのにも気づかず、掘り続けた。 掘ることを諦めた時、辺りはハリィの望んだ風景になっていたが 気づかずに寝てしまう。
ハリィが目覚めた時の感動を考えるとワクワクしますね。でも、ハリィは目が覚めるのでしょうか?
★★


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