2003年 夏帰省物語 ドキュメンタリー




 2003/08/06 23:50
 新潟発 苫小牧行 フェリーしらかば


 おかあさん、きょうは
 フェリーにのって
 ほっかいどぉー に
 いくんだね

 母 「そうそう、乗ったらすぐに、寝るんだよ」
 いつもの4かい(一等船室)が
 とれなかったから
 5かい(特等)なんだね
 ひろくて いいね
 いつも ここに しようよ


 母 「しないしない、めったに しない、
   さ、さ、寝てちょうだい」
 どっちのベッドで ねようっかなぁ〜

 リュックをいれちゃおう、、と



 母 「さ、はやく、寝て寝て 寝てよ」
 ねえねえ、なにが はいってるのぉ?

 なぁーんだ、コップだ



 母 「いいから、ほら

   とにかく 寝なさいってば!!!!」
 2003/08/07

 まもなく苫小牧
 船の後ろの甲板にいる



 おそらく船尾から浸水中
 こんな時は、局番なしで118番
   
 おかあさん、ふねの 
 とおったあとが
 きれいだね



 母 「まるで、人生のようだね
    喜びも、悲しみも、あの泡のように
    きえてゆく・・」
      ・・遠くをみつめる
 
 え!? おかあさん
 ねつでも あるの? 

 母 「かあさんは、すぐに
    嫌なことも、悲しいことも
    忘れて 前向きに生きていくのさ」

 うそだよ!おかあさんは、楽しいことだって
 わすれるじゃないか!

 ただの わすれんぼう のくせに!
 どうして おとなは うそをつくんだ?!
 どうして おとなは 
 あかしんごうを わたるんだ?!
 どうして おとなだと いいんだ?!

 おとなって ずるい・・
 ほっかいどぉーって
 なぁーんもないね



 母 「北海道だからね」
 でも、ここから とおいんだよね
 おばあちゃんち



 母 「北海道だからね」
 おじさん、むかえにきてるね

 こんにちは



 母 「やっぱり、北海道は涼しいね」
 みなとの まわりには
 なにもないね



 母 「北海道だからね」
 どうろの りょうがわも
 なんにもないよ



 母 「北海道だからね」
 おじさん 「今日は料金所、混んでるなぁ」

 母 「そう?」

 おじさん 「いつもなら、待たないから」

 母 「北海道だね」


 おかあさんは すでに ほっかいどぉーを

 まんきつしているようだった

 

つづき









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